▼担当学生記者
田中陽介(20歳:取材時)
▼取材日
2001/9/14(金)
▼取材時間
13:00~14:00
▼取材地
桐屋田中店内
▼取材の雰囲気
桐たんすをはじめとした色々な桐製品に囲まれながら落ち着いた雰囲気の「桐屋田中」の店内にて社長さんも同席の中で取材させていただきました。
毎日楽しくてたまらないよ!
担当学生記者:
田中陽介(20歳:取材時)
初めての担当記者で不安を感じつつの取材だったのですが、 松本さんはとても話しやすく、気さくな方でした。 小さい頃から両国の近辺で育った松本さんは、お父様・おじい様 がものづくりをしていたという環境、そして友達の家に行くたびにその家が職人さんの家ということで、働いている現場に小さい頃から触れてて育っていたそうです。そんな中で自分もものづくりをやってみたいと感じたそうです。オンリー・ワン・ワードにもあるように、ものを作る事が大好きだから納得のいくものができていない今でも毎日が楽しいと笑顔で話してくれました。そういった自分の見つけた仕事に心から楽しさを感じている松本さんの幸せそうな顔を目の当たりにして、自分も こういう風に仕事をしたいなーと思いました。
いつもなんでなんでと考える
同行学生記者:
久保田裕美(23歳:取材時)
小さい頃友達の家に行くのが社会科見学だったという桐たんす職人の松本さんは、常に物作りを身近に感じていたそうです。納得できるものを作りたい、でも期限が決められていて、お客さまのニーズがあるという時に、物作りにのめり込まずに、線を引く事が必要だということで、そこが趣味と仕事の違いだとおっしゃっていました。私は職人さんというと、「物作りをとことん追求していく」というイメージがあったのですが、会社に勤める職人さんもいるんだなと思いました。仕事をしていて、お客さんのためにというのを常に感じるとおっしゃっていました。お客さんを納得させたいという思いがあって、まず自分が納得しなくてはいけないのですが、そのためにいつもなんでなんで、と考えているとの事でした。取材をして、なにより物を作るということが好きで、自分の作った物がお客さんに喜んでもらえるというのが嬉しいというのが伝わってきました。好きな事が仕事としてできると、もちろんつらいこともあるけれど、そのつらいことも、喜びにつながっていって、仕事を仕事としてではなく、楽しくできるのではないかと思いました。
毎日なんでなんでと思ってる
同行学生記者:
川島奈々(21歳:取材時)
今まで京都でもお二人職人さんを取材して、そして今回の松本大志さんにお話を伺って思ったことは、私がイメージする、あるいは一般的に考えられている「職人」と現代ある職人の大体の形というものが食い違ってきているのかなと感じました。私のイメージする職人は、木造の家に師匠で弟子が共に生活をして、、というかんじなんですが松本さんは形態としては会社に雇われて、でも仕事としては職人技でということでした。今回は松本さんにお話を伺いながら松本さんの師匠でもある田中さんにもお話を伺うことができました。松本さんを身近に見ている田中さんのお話を聞くことでご本人がお話なさる中で確立していった私なりの松本さん像が立体的になった気がします。お話を聞いていて感じたのは、やっぱりものづくりが本当に好きな人が職人なんだなと思いました。松本さんはお父さまがやはり職人(≠桐箪笥職人)で、近所の環境もあって友達の家も職人であったりと、友達の家に遊びに行ったりすることで「毎日が社会科見学だった」と表現なさっていました。そんな小さい頃からの環境もあって松本さんがものづくりに対する興味と、職人になった経緯もそう考えるととても自然なことのように思えました。仕事に対して思うことはなんですかという問いには、オンリーワンワードにもありますが、「毎日なんでなんでと考えています」とおっしゃっていました。納得いくものを作りたい。しかしそれは頭で考えたり理論的に筋が立てられれば作れるものではない。勢いに任せてみたらうまくいったということもあるし、前日に納得した仕上がりでも翌日見たら全然ということもあるし、いつも「何故?」と考えている。その言葉通り非常に仕事に対して熱心であること、そして「ものづくり」が本当に好きであることが伝わってきました。