▼担当学生記者
白鳥洋平(21歳:取材時)
▼取材日
2002/1/30(水)
▼取材時間
00時まで
▼取材地
オフィス
▼取材の雰囲気
静かなオフィスの一室で取材が行われました。
野村さんはこちらの質問にとてもわかりやすく答えてくれました。お仕事の話はもちろんのこと、野村さんの生き方の話もとても興味深いものでした。
キャリアは自分が生きてきた結果
担当学生記者:
白鳥洋平(21歳:取材時)
学生時代から将来に対して明確なビジョンを描いていたんだろうなという想像があったのですが質問してみると意外にも将来に対してはそんなに考えていなかった、またはその時は考えていたかもしれないけど今は覚えていないという答えが返ってきました。では、なぜ現在編集長という立場にいるのでしょうか。
それは野村さんが目の前にある目標に向かって一生懸命取り組んできた結果です。目の前のある目標が必ずしも自分の将来にむかって一直線につながっているとは限りません。でも、一生懸命やった事は何らかの形で自分に返ってくるということをおっしゃっていました。
編集長のキャリアでなく、野村滋のキャリア
同行学生記者:
安徳普至(21歳:取材時)
野村さんは法務部から編集に移って、現在のキャリアをつくりあげた方です。そんな地道な過去の経験があったからこそ、「目の前のことを一生懸命やればキャリアは結果としてつくられる」という言葉が、説得力を持って響くのではないでしょうか。
一緒に働いて魅力的な人の条件として野村さんがあげていたのが、「単なるスペシャリストではなく、同じ目的を共有できること」でした。
キャリナビの活動もこのペースで拡大していけば、クルーやコラボレーターにもある程度の専門性が必要になってくるかもしれません。でも、やはりキャリナビのミッションを共有できることが前提ですよね。そのバランスが重要だと思います。
編集長として大事にしているのは「お客さまに読んでもらうという姿勢」だそうです。これはキャリナビの記事についてもいえることで、担当記者として常に意識しておきたいと思います。決して自己満足に陥らず、常に読者の視点で考えることは絶対に必要です。
今、目の前にある自分の目標を一生懸命やればいい。
同行学生記者:
臼井真希(21歳:取材時)
オンリーワンワードをひとつ挙げましたが、野村さんのお話の中には、オンリーワンワードになるような言葉がたくさんあり、本当に勉強になりました。
いくつか、印象的だったことを挙げてみます。まず、編集者という仕事に関するお話の中で印象的だったことが三つありました。
一つは、「読者が必要としている情報を、自分達が集め、そしてそれを忠実に誠実に伝えることが大切だ」ということです。これはどういうことかというと、もとが悪ければいくらお化粧をしてもばれてしまう。つまり、パッと気を引くために何か情報をおおげさに書いたり、あおったりしない。嘘をつかない。もしおおげさにしても読者にはいずれわかってしまう。自分達が集めた情報を、ただ正確に忠実に伝えていくだけだ、ということです。今、テレビでも雑誌でも読者の目をひくため、そして買わせるために情報をおおげさに伝えているようなものが多い中で、野村さんのおっしゃっていることはとても重要なことだと思いました。
そして、この考え方は野村さんの人との接し方にもあらわれていました。カメラマンやライター、デザイナーなど多くの人をまとめ、彼らの才能を引き出すのも編集長というお仕事のひとつだそうですが、どうやって、「相手の才能を引き出すのか」という質問に対し、「まずは自分が信頼してもらうことだ」とおっしゃっていました。そして信頼されるためには、「自分が相手に対してオープンになることだ」ともおっしゃっていました。「自分のできることも、できないことも全てさらけだし、ありのままの自分を見せれば相手もがんばってくれる。」読者に嘘をつかないという雑誌に対する考え方は、人に対して嘘をつかない、飾らないでありのままの自分を見せるという野村さんの生き方につながっているんだなーと思いました。
二つ目は、「情報を与える仕事をするためには、常に思考を硬直させないことが大切」だということです。世の中にはいろんな価値観があり、自分と違った考えもたくさんあるけれどいろんな考え方があることを知り、自分の中に吸収していかなければいけないとおっしゃっていました。一つのものや考え方にずーーっとこだわり続けるからこそいい仕事ができる職人のような人達がいるように、逆にいろんな価値観を受け入れ、外からの情報をどんどん取り入れていくことでできる仕事が、野村さんのお仕事なんだなと思いました。
三つ目は、編集をする上で一番重要なのは、「読者が一度読んだだけでその記事が理解できる記事を作らなければいけない」ということです。キャリナビ編集チームでもよく話し合いますが、ものを人に伝えるということにおいて、この考えは基本中の基本なんだなと改めて感じました。
そして最後は、オンリーワンワードに書いたように、「今あることを一生懸命やろう」ということです。自分が今やっていることはもしかしたら将来自分がやることとは全く関係のないことかもしれないけれど、これを一生懸命やればまた何か次の道が開けるのではないかと思い、頑張ろうと思いました。
自分の目の前のことを一つ一つやっていくだけ
同行学生記者:
佐々木大輔(23歳:取材時)
「物事には正解はない。」と野村さんは言っていました。数学のように何にでも答えを求めがちな世の中だけど、実際には自分がやっていることが絶対的な正解かといえば、それは分からない。ということです。
自分の目の前にあることを一つ一つ一生懸命やった結果が今の自分であり、初めから、編集長になるなんて思っても見なかった、ということをおっしゃていました。初めは法務部、次に営業、そして編集に回った野村さんの言葉だけに重みがありました。
自分が今一番興味のあることを一生懸命に行っていくうちに、道は開けていくのだと思いました。ですので、自分の信念を持ち、物事に取り組むべきだと思いました。それが、例え間違いかもしれなくても。改めて、自分自身の物事の取り組み方を考える契機になりました。