▼担当学生記者
平岡由香利(21歳:取材時)
▼取材日
2002/4/8(月)
▼取材時間
17:00~
▼取材地
文部科学省
▼取材の雰囲気
寺脇さんは、一般的な官僚の方のイメージである「威張り口調」、「上から見下す」というような感じは決してありませんでした。私達の質問に、丁寧に、わかりやすい例えを用いて答えてくださり、2時間に渡って熱いお話を聞かせていただきました。
文部科学省の中に入ることもできたので、大変貴重な経験となりました。とても楽しい取材でした。
人の役にたつことは、楽しいこと
担当学生記者:
平岡由香利(21歳:取材時)
私もいつでもこう思えることが理想なんです。だからそれを実践している寺脇さんが羨ましいとさえ思いました。
寺脇さんは文部科学省の官僚の方で、今まさに教育改革を進めていらっしゃるのだから、教育がやりたくて文部省に居るのだと勝手に思い込んでいました。
しかし、意外なことに、寺脇さんが文部省を選んだ理由が、「世の中が変わっていく場に居たい」そして「省の中で一番これから変わる可能性のある省が、文部省だったから。」でした。これを聞いて驚きました。
どんな職業につくにも理由はさまざまで、どれが正解、というのはないんだ、と思いました。理由よりも自分がいざその仕事に就いてからどれだけ人に、社会に貢献できるか、自分らしくいられるか、ということが重要なのですね。
寺脇さんは教育事業に興味があったわけではないのですが今、一生懸命教育についてを考えている。”自分らしさ”を発揮する場所は、寺脇さんにとってはどこでも良かったのじゃないか、とも感じました。
あまり”自分はここ!”と決め付けずに柔軟に考える姿勢も自分に向いている仕事を探す上で、一つの方法だな、と思いました。
寺脇さんは、本当に官僚っぽくなく、堅くもなく、とても良い人
でした。教育について話される時も他の話をする時とかわらず、
変に肩肘はらない、リラックスした表情で語っていたのが印象的
でした。
もっと子供と話したい。
同行学生記者:
稲葉綾(21歳:取材時)
頭の回転が速い方でした。自分をもっていて自信を感じました。
勝手に思い描いている偉そうなイメージとは全く違って嬉しかったです。
寺脇さんは今のお仕事を楽しんでいらっしゃいるなと思いました。
役人はみんなの代表者だから、自分をののしる人のことも考えて
接点を作らないといけないというのは難しいお仕事だと感じました。
「もっと学生の声を聞かなくてはいけない。訴える子ではなくて
話もしない子達の。」本当にその通り。
教育は時間がかかるから、今問題だということが明日解決される
わけではないという時間差があると感じました。
教育という難しい課題に果敢に日々向き合うのは苦労が絶えないと
思うけれど、そういうプレッシャーの中で一生懸命生きている姿は
強い人だなと思いました。
現実を直視しようとする人と無視しようとする人の戦い
同行学生記者:
安徳普至(21歳:取材時)
文部省の推進するゆとり教育路線とその反対派の対立を指しておっしゃった言葉です。
僕も文部省の方針には疑問を持っていましたが、寺脇さんの意見には納得させられる部分もありました。双方の立場にはそれぞれ一理あり、それをどう調整するかが一番難しいところだと思います。
自分が誇りを持てる実績として、総合学科の高校を作ったことを挙げていました。子供が望んだものとを形にしただけで、自分が「芸術家」ではなく「職人」だということです。
また、官僚という職業は「変革する」のではなく、「変化に立ち会う」ものだそうです。あくまで決定するのは国民だという考えが印象的でした。
実際に文部科学省の中に入ったのは初めてでした。古い学校のような雰囲気で、なかなか面白かったです。社会の新たな側面を知れた気がしています。
世の中が変るところに立ち会いたい。
同行学生記者:
河田実央(21歳:取材時)
この言葉は、なんで文部科学省に入省したのか、その理由をう
かがった時に話された言葉です。銀行等は、もう出来上がって
しまったシステムだけれども、教育に関しては、世の中の流れ
とともに変わっていく、その現場に立ち会えるのが楽しいとお
っしゃっおり、なるほどなと思いました。就活前になると皆が
する「自己分析」や「自分探し」-、これをするのもこの時期
になってそういうことをしなければいけなくなるような教育を
受けてきたからだ、とおっしゃており、改めて自分の受けてき
た教育というものを客観的に考え、また、教育のもたらす影響
力の大きさに怖さも感じました。とにかく柔軟な考えをお持ち
だと思いましたので、教育に関してこれからも柔軟な考えの下
、よりよい方向へと進めてほしいなぁと思いました。