▼担当学生記者
岡村有香(21歳:取材時)
▼取材日
2003/5/23(金)
▼取材時間
18:30~21:00
▼取材地
府中グリーンプラザ会議室
▼取材の雰囲気
世古さんは、手帳の事やご自身の事についてをとても熱心にお話下さりました。実際の手帳売り場にまで案内していただいて、実物の手帳を見せていただきました。とても充実した2時間半でした。
私の中で手帳とは一年間分の予定表に、その時々の予定を書き込むもの というような感覚のものでしかありません。 だから世古さんが当たり前のように「120年分」もあるみわたす手帖を、 こういうものがあったらいいと考えていた、この手帖は自分を知る道具として いろんな場面で役立つんだよ、という風に言っていてすごく不思議でした。 どうしてこんな感覚を持ってるんだろう、と。 そんな中でこのオンリーワンワードも言っていました。
だけど取材後も色々とお話ししている中で、そういう感覚は父(親)の仕事や 考え方が影響している、子供はやっぱり親を見てるんだよねと言っていました。 お父さんは、エネルギーを無駄のないように使うところで使うというような 感覚の人だったようです。世古さんのみわたす手帖も120年という大きな ビジョンを持ってやれば、自分がどこでエネルギーをどれだけ使うか、 エネルギーの向かう先がわかれば、エネルギーを使いきれるでしょ、という ようなことを言っていました。 私にはすごく新鮮な感覚の考え方の方だったし、意外なところから 親子の関係の奥の深さも知りました。(私は親子という関係に 興味があるので尚更感じました。)
取材中、世古さんは幼少期から現在に至るまで、色んなエピソード(言いたくて仕方 がないようなことから 本音を言うと隠しておきたいような事まで)をお話下さいました。 それはちょうど人生山あり谷あり、人生楽ありゃ苦もあるさ、といった感じでした。
これって世古さんに限らず人間生きていれば誰しも共通することです。 ものすごく落ち込んでしまうときや、絶好調に楽しいとき、いろんな瞬間があると思 います。 でも私たちは時の経過とともに、いろんな瞬間があったことを忘れてしまいます。 特に、楽しかったことに比べて、辛かったことや迷ったことはその場をどうやって乗 り越えてきたのかが思い出しにくい。 そこで、みわたす手帖にその時々の5W1Hを書き込んでおけばいつでもその情景を思 い出せて、 自分がどうやってその場を乗り越えてきたかという方法論が確認できる。 この方法論がネガティブな感情に陥った自分を励ましてくれるんだと私は解釈しまし た。
本当に伝えたいことがいっぱいあって、自分自身の思いが明確な方でした。 世古さんは、手帖をより多くの人に使ってもらいたい、とおっしゃっていました。自 分の役に立てるのみで終わらせないで、人にも知ってもらいたい、役に立ちたいとい う熱い思いが伝わってきました。
また、自分の欲しいと思っていた手帖をカタチにして、商品化するにいたるまでに は、人との縁が大きかったのだと感じました。色んな人の思いが重なり合って、1人1 人の力ではどうしようもないことも、カタチにできるような、より強いパワーが生ま れるのだと思います。
世古さんは、子供の頃から手帳というものに人並みはずれた関心を抱いているようでした。 その結果、自分にピッタリの手帳を自分で工夫して作り、さらには、世の中にその手帳を 伝えるために独立開業までしたのでした。 自分がやらなければ誰もやらない。絶対に世の中に必要とされる手帳なんだ。 そんな意気込みが伝わってきました。 それ以降、「みわたす手帖」というシステム手帳の使用方法を開発し、 熱い想いがモノとして実際に世間に広まっているのだと思います。
世古さんは、過去の自分を大切にし、それをもとに将来の自分を真剣に考えており、 自分のことをみわたし、自分のことを自分で知ることを大切にされていました。 そして、1日、1週間、1ヶ月、1年、12年、120年というそれぞれの周期で 自分がいつ、どこで、だれと、なぜ、どのように、何をしているのか、という自分 の人生のデザインしているようでした。
このように、自分を知り、自分の人生を設計することは、自分の周りの環境の変化が あったとしても、自分自身で自分の到達しようとしている所までナビゲートする ことができ、到達するまでにエネルギーがなくなってしまったり、自分の持っている エネルギーを出し惜しんで余らせたりしてしまうこともなく、完全燃焼できると思いました。 これを実現するツールとして「みわたす手帖」が開発されましたが、これは 世古さんが世界中の多くの方に対して、自分を知り、自分の人生を設計することの 大切さを伝えたいという願いが実ったともいえるのではないでしょうか。 現在はまだ、世古さんの想いは限られた人々にしか行き届いていませんが、 1人でも多くの人に活用していもらうことで、社会全体のレベルアップが図られる のでしょう。