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学生記者の感想

▼担当学生記者
副島裕之(22歳:取材時)

▼取材日
2003/8/27(水)

▼取材時間
13:00~14:30

▼取材地
ナビゲーターさんのオフィス@西宮

▼取材の雰囲気
能島さんの仕事場である事務所内で取材は行われました。事務所の隣の部屋では大学生のスタッフが家庭教師の事業を行っていました。一つ一つの質問に対してしっかりと自分の言葉で答えてくださる姿勢にとても共感を覚え、能島さんの話に引き込まれていきました。

とりあえず動け、動きながら考えろ
担当学生記者: 副島裕之(22歳:取材時)
・震災後大きく変わった価値観 ・何かを始める際の一歩目の踏み出し方

一つ目は、取材前にポイントに挙げた所だったのですが、やはり能島さんにとっても大きなターニングポイントだったようです。能島さんは学生時代に関学学習指導会や不登校児童のための学習支援事業を立ち上げました。また、震災後すぐに被災児童のための家庭教師無料派遣も行うのですが、なぜ問題意識を持っていてもすぐに行動に移せるのか興味がありお伺いしたところ、「被災後は皆ができることをやる、それだ けだったよ。だから私ができることは、今まで運営していた学習指導会のノウハウを活かして皆と一緒に復興の手助けをしたかった。」とおっしゃっていました。

能島さんに、今の大学生を見て、能島さんが大学生の頃と何か違う部分はありますか?とお伺いしたところ、「私が学生のころは、阪神淡路大震災や、日本海での重油流出事故など、多くの社会問題が浮き彫りになった時代だったからその分動きやすかったのかもね。」とおっしゃってたのですが、僕はそうは思わず、時代の問題というより、個人の社会問題に関する問題意識が重要なのではないかなと思いました。もし、自分の周りで災害が起きた時に、すぐにみんなの為に考えて何か行動できるのかと考えた時に・・・自信はありません。

そこで、価値観についてですが、能島さんは震災を通して大きく変わったのは価値観だとおっしゃっていました。形あるものが一瞬にして壊れていったあの光景は能島さんの心に大きなインパクトを与えました。それでは、一生残るものは何かと考えたときに、心なのではないかという一つの答えに出会ったそうです。その後銀行に就職するのですが、迷いなく今の事業をすることになります。

二つ目は、「一歩踏み出すことが大事という言葉を最近よく耳にするのですが、では具体的にどの方向に進めばよいのか、その思いの部分で悩んでいます。」と能島さんに質問したのですが、その時帰ってきた答えに共感しました。それは、「一歩踏み出すことに意義がある、方向がわからないというのはよく分かるけど、方向はどこでもいいと思うよ、ただ重要なのは自己責任と自己決定だよ。」という一言です。どんな方向でも自分で決めて、責任を持てば何とかなる。背中を押された気がしました。

大切なのは自分自身が幸せを感じて生きること
同行学生記者: 高原響(21歳:取材時)

能島さんは「多様な価値観があることを知らせ、子供が自分らしく生きることができる場を作りたい」との想いをもって活動していらっしゃいます。

銀行に勤めていたときはある程度楽しかったしやりがいもあったのですが「銀行業務は他の人でもカバーできる」「多くを望まなければ食っていける環境はつくれる」と思い、ブレーンヒューマニティーの事務所ができる際に思い切って銀行を辞めたそうです。これには阪神大震災によって「有体物はいつかなくなる」と気付き、「金銭でない形で自分の中にもらえるものがある」ことに魅力を感じたことも大きな核になっているようでした。

そんな能島さんがおっしゃった「大切なのは自分自身が幸せを感じて生きること」という言葉がとても心に残りました。幸せというのは人それぞれです。お金を稼げたら幸せを感じられる人もいるし、お金を稼げるか否かは念頭に置かず自分の仕事に社会的な意味が感じられると幸せを感じる人もいます。

さいきん自分自身が見えてきたようで、「私は後者だ」とはっきり言うことができます。まだ漠然としていますが、私は社会的な意味がある活動を仕事としたいのです。そして能島さんの「自分らしく生きれたほうがええんちゃう?」という言葉も今の私を勇気付けてくれました。

自分が幸せを感じるかたちで自分らしく生きるということ。これが私の大きな方向性であると感じています。能島さんからは「この方向性は間違っていないのだ」思えるパワーをもらいました。私の中でとても意味のある取材でした。

これからもっとたくさんの人に「自分らしく生きていい」ということを知ってもらいたいです。

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