▼担当学生記者
伊藤陽平(22歳:取材時)
▼取材日
2003/9/10(水)
▼取材時間
16:00~18:00
▼取材地
高村さんのお店「CAFFE PARADISO」@六本木
▼取材の雰囲気
大好きな「海」をテーマにし、「白と黄と青」を基調とした内装のとてもオシャレなお店で取材をさせていただきました。数々のお仕事を転々とされた後に一念発起してカフェを作ったというお話ももちろん良かったのですが、子どもの頃に海が大好きで、本気でフランス海軍大佐の船に乗ろうとしていたというエピソードも聞いていてとても興奮しました。高村さんはとても穏やかな方で私達も終始リラックスして取材に臨むことができました。
取材の中で二点印象に残ったことがあります。
まず一点目は、高村さんはとてもフットワークの軽い方であるということです。高村さんは現在のカフェを経営されるまでに、プロのダイバー、フランスで映像のコーディネーターの仕事、インテリアデザイナーなどいくつもの仕事を経験されています。
普通、新たな環境に飛び込む時は、不安はつき物であると思うのですが、高村さんは不安というものはあまり無いそうです。「一つの組織に縛られない」高村さんの取材をしていて、そういったことを強く感じました。
二つ目は、カフェを経営することの大変さです。カフェを経営するのは大変なんだろうなと素人目では感じていたのですが、その疑問を率直に高村さんにぶつけてみたところ、「毎日が大変」とおっしゃられていました。
材料等で、できるだけロスを少なくしたり、コーヒーの値段を値上げしなくてはいけなかったりと、とにかく毎日がお金との勝負という感じだそうです。
どんな仕事でも大変なんだとは思いますが、やはりカフェを経営するのも本当にしんどいことであるということを、痛感した取材でした。
高村さんは体が大きくひげも生やされているので、一見すると少し怖い方のように思いましたが、話し始めるととてもきさくな方で、場をとてもなごまして下さいました。
取材をする前はコーヒーに熱いこだわりを持っていると思っていたのですが、意外にもコーヒーへのこだわりはそこまではなく、それよりも職業を転々と変わられているということに私は驚きました。高村さんはご自身で、「年を取るとともに体力も精神力も衰える」とおっしゃっられていたのですが、カフェを開いたのが3年前ということですし、とても55歳の方とは思えないほど元気な方でした。
高村さんは、それぞれ人は違うことでかっこよさがあるということをおっしゃっていました。皆がエルメスやヴィトンでなくていい。偉い人っていうのは、仕事がえらい(大変な)だけだと。
高村さんは気負っている風がなく、これからの夢は?ときかれても「楽なしごと」と笑って答えてくださいました。でも、楽なフランチャイズ経営ではなく、自分の作りたいカフェを守っている。そんな姿はやっぱりかっこいいなと思いました。
私は、「無理な生き方」をしなくてはと思いこんでいた部分があると思います。人より優れた能力、経験をもった人が何かを成し遂げていく。でも自分にはなにもない。そう考えて、なにかをしなくちゃ、ってあせっていました。ないものねだりをしていたのかもしれません。
私は、やっぱり無理をして磨かれる部分は必ずあると思うのです。しかし、無理することによって「大切にしなくてはいけないもの」を見失ってはいけない、自分なりのかっこよさを探していこうと今回の取材をふりかえって思いました。