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学生記者の感想

▼担当学生記者
石井奈里(20歳:取材時)

▼取材日
2003/10/6(月)

▼取材時間
13:00~15:00

▼取材地
モアーク(盛田アグリカルチャーリサーチセンター)@つくば

▼取材の雰囲気
モアークの事務所で取材させていただきました。社会に対する問題意識、「生きる」ことの意味を真剣にうったえかけてくださり多くのことに気づき、またインスパイアされる取材でした。また、農園を丁寧にご案内してくださる姿には有機農業への熱い思いを感じさせてくださいました。

価値観を捨てなさい
担当学生記者: 石井奈里(20歳:取材時)

世の中には矛盾があってそのことを理解することが大切だとい うお話を伺いました。価値観を捨てて矛盾があることを理解すれば卑下することも奢ることも無いということを伺いました。

『目標を達成しなければいけない』『こうしたことをしないと達成感がない』このような価値観に捕らわれて生きているから、窮屈な社会が日本にはあるということ等社会への問題意識が高く視野の広い方だと思いました。

私もすぐ目標や達成感を自分の価値観として設定してしまうところがあります。そうすることで充実出来るし自分自身に自信を持つことが出来るからです。その方が楽だから、価値観を作り出してそれに頼しがちだけれども、そのことが多様な価値観を時に無視してしまうことがあり、それが醜い人の争いごとを引き起こす原因なんだと思いました。また、自分がその価値観から外れている時に、卑下してしまうという状況に陥ってしまうのだと感じました。

<だからこそ、『価値観を捨てなさい』という言葉はそのような価値観を“絶対”としないことが大切なんだということだと解釈しました。“絶対”としてしまうことでどこかで他人を傷付つけたり、卑下や奢りのような醜いものが出てきてしまうのです。

西村さんのお話から人間が自然の中の一部なんだということを感じると共に、自然の中で生きていれば人間の考えたことが“絶対”ということはありえないのかなということを感じました。

西村さんは常に自分の正しいと思うことを行動される方でした。正しいと思うことに妥協をしない姿勢を持つ方でした。 私は周囲の意見に自分の行動に対する自信を無くす時があります。西村さんと違う点はその『確信』性だと感じました。西村さんは常に自分の正しいと思ったことに『確信』を持ち生きてこられた方で、だからこそ西村さんにしか出来ない生き方をされていて素敵だなと感じました

自分の正しいと思うことには『確信』を持ち突き進みたいし、かといって自分の価値観を“絶対”にせず心を豊かに持っていたいと思いました。

私欲捨てる
同行学生記者: 川上絵里子(22歳:取材時)

私達は、本当にたくさんのしがらみを、知らない内に抱え込んでいます。お金をたくさん欲しい、大手企業に就職したい、人に恥ずかしくない地位もほしいなど、本当にいろんなものを知らず知らずのうちに抱えていて、身動きが取れなくなっています。どうしてそれを望むのかも考えないまま、それによって自分の身動きが取れなくなっていることにも気付かず生きている人も多いのではないでしょうか。

「私欲を捨てる」ということは、そういったものから自分を解放させることだと思います。「文化的な生活を送る」一つの方法だと思います。 私達は、どうしても資本主義が築いた拝金主義から抜け出すことは難しいです。お金は欲しい。お金持ちにならなくてもいいけど、生きるためには、生活するためには、どうしてもお金が必要だ。きれいごとばかりを言ってはいられない。でも、人が生きるのに必要なお金っていったいどれくらいなのでしょう。いくらあれば、人は安心できるんでしょう。 まず、欲しいのは生きていくためのお金、それが満たされれば、旅行に行きたい、子供ができたらますますお金がかかるし、老後の蓄えも考えないと・・・そのためにはやっぱり頑張って働かないという考えはすごく当然の考えだと思います。私はよくこんなこと考えますが、ここですでに拝金主義に陥っているわけです。本当にそれだけのお金が必要ですか?それは、お金を得るために犠牲にしているものよりも大切ですか? 「生きていくためにはお金が絶対に必要なんだ」という感覚が私達には染み付いていると思います。今の私には現金収入がない生活なんて怖くておくれません。始めてみれば、意外と馴染んでしまいそうな気もしますが、現時点では選択できません。お金持ちは悪い、質素なのがいい、というつもりはまったくなく、ただ、自分はなんのために働いているのか、なんでお金を稼いでいるのか、「豊かな」生活をおくれているのか、そもそも自分にとって「豊か」とは何なのか、、、ということを常に頭において置かなければならず、そして、これではだめだと思った時に、そこから抜け出す勇気を理性を持っていたいと思いました。

皆誰かに犠牲を与えて生きている
同行学生記者: 佐藤良枝(19歳:取材時)

誕生日は母がお腹を痛めた記念日だそうです。 生きているだけで誰かに犠牲を与えている。だから、世に貢献したり、恩返しをするという考え方を忘れてはいけない。なぜ生まれ、なぜ生きているか。普遍的な問いだけれども、実際に目の前で説かれると、 すごく身にしみて、何とも言えない感動が湧きあがりました。

私にも「人のために生きたい」という思いがあります。私が何かをしたことによって、誰かが笑顔になれば、私はそれで幸せを得られて、原動力が生まれます。でも、心のどこかにそんな生き方に対して疑問も感じていました。確信は出来ていませんでした。

西村さんとお会いして、確信をもって自分の生き方を語られる方を目の前にして、圧倒されました。そして、私もいつか自分の生き方に確信をもてるような、そんな大人になりたい、と思いました。私は今まで自分が大人になった姿を想像すらできませんでした。社会にでたくない、学生のままがいい、という気持ちが強いのです。でも、大人になるって、何十年もの時間をかけて、自分の生き方を築いていくということなのかなと思いました。 「大人」という言葉に否定的なイメージばかりを抱いていた私にとって、この気付きは、大きな進歩です。

「何のため」に生きるのか、を自分が納得するまで突き詰めて考えれば何の職業に就くのかは重要ではない。私は何のために生きるのか、これから考えながら大人になっていきたい、そう思いました

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