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学生記者の感想

▼担当学生記者
宮崎真理(20歳:取材時)

▼取材日
2003/11/12(水)

▼取材時間
19:00~21:00

▼取材地
ナビゲーターさんのオフィス@白山

▼取材の雰囲気
取材場所は山本さんの会社、スキーブーツR&Dでした。小さなビルの6階のワンフロアーに、パソコン1台と天井まである棚にスキーブーツが沢山並んでいました。その奥には、関係者以外は誰も入れないという、実際にスキーブーツの開発をしている場所があるそうです。山本さんのお話はとても面白くて、あっという間に時間が過ぎてしました。

これっぽっちの本物がなければいけない
担当学生記者: 宮崎真理(20歳:取材時)

山本さんは、スキーに対して、現在のお仕事に対して、本当に熱い思いを持っていらして、「スキーブーツは自分の分身だ!」とおっしゃっていたことが印象的でした。自分のブーツを履いた選手が表彰台に立った時に、誰も気が付かないけれど自分だけには素晴らしい喜びがあるそうです。

国内外問わずプロスキーヤーから一般スキーヤーのブーツまですべて扱っているそうです。どんなレベルを相手にしても相手が何を求めいるのか、その人に必要なことを見抜く能力がないと本物のプロではないとおっしゃっていて、まさにスキーブーツ職人といった感じでした。

自分の力は、ほんのこれっぽっちしかない。 ただ、そのこれっぽっちの実力は本物でないといけない。 偽物、まがい物だったら世界に通用するわけがない。 だからこそ、

これっぽっちの本物がなければいけない

とおしゃっていたことがすごく私の心に響きました。仕事のプロをめざすってそういうことだと改めて思いました。山本さんが自分の力を本物に近づけるためにしている努力は相当のものだと思います。その努力は相当好きじゃないと絶えられないと思います。

山本さんは、ワールドカップなど大観衆がいる大きな舞台でしか味わうことができない感動を得たときに大きな幸せを感じるそうです。その瞬間が、どんなに辛いことがあってもそのことを忘れさせちゃうくらい好きなんだと思います。辛いことと楽しいことは表裏一体だとおっしゃっていました。

この取材を通して「好きなことをやる」のは大変だということを再確認できました。好きなことを本気でがんばろう!って意欲が湧いてきてすごく元気になれた気がします。

不安のない人生なんてつまらない
同行学生記者: 秦由梨加(22歳:取材時)

ご自分で会社を起こし、イタリアに渡ってお仕事をなさるようになった当初は商品が全然売れなくて、不安の連続だったそうです。しかし、その苦しいときを乗り越えた山本さんから伺った言葉は以下のようなものでした。

「ここで立ち止まっていたら、一生このままだ。不安だけど、今がんばるのは自分のためなんだ。周りのみんなだって口では楽しそうに言ってても、不安だし、苦労している。つらいし、苦しいけど、それを乗り越えて自分が作ったブーツを履いた選手が優勝したり、一般のお客さんが喜んでくれたら、それだけで最高に幸せなんだ」

この言葉を本当に幸せそうに語る山本さんが本当に輝いていました。

前に進んでいく不安は、なかなか消せないし、自分の前に大きく立ちふさがって道をふさいでいるような気がどうしてもしてしまいます。 私が最近キャリナビで達成したいことのひとつに加えたいと思ったのが、「一歩前に踏み出す勇気をもつ」ということです。いろんなご職業の方の話を聞いていて、その職種はさまざまでも、皆さんそれぞれに不安や迷いを抱いていらしたはず。もしかしたら今も、かもしれません。 それらをどうやって乗り越えていかれたのか。それを繰り返し繰り返し聞いてくるうちに、自分に自身を持って前に踏み出す勇気をもって、実際に行動していくことができるのではないか。そのような意識を常にもって、これからも活動していきたいと思います。

また、この取材を通して、「プロとして働くとは何か」ということを考えはじめました。山本さんはご自分のお仕事を「人間の感覚を数値化する仕事」と定義されていました。具体的に言うと、まず選手や一般のお客さんから「スキーブーツのこの部分が痛い」という注文を受けたら、それをどの部分を何ミリ切除する(等)の「数値に置き換える」お仕事だそうです。もちろんそれをコンピュータ上でプログラミングするスキルをお持ちですが、きちんと仕事をやるときには、必ずプロのコンピュータプログラマーに頼んで仕事をしてもらっているようです。最高レベルの仕事をするには、自分の専門外のことはその道のプロに仕事を任せるということでした。プロ一人一人の技の集大成が現場においてあった、ブーツであったり、また、それを履いた選手の成功であったりするのだなと思うと、「かっこいい!」と純粋に鳥肌が立ってしまいました。

山本さんは日本では唯一のスキーブーツ設計技師としてオリンピック選手と一緒に世界最高峰のレベルでお仕事をなさっていると同時に、一般の人も相手にスキーブーツ設計のお仕事をなさっています。しかし、その一見両極端とも思えるカスタマーに対しても、まったく変わらない態度で接し、それぞれの顧客にあった最高のものを提供するのが心情であるとおっしゃっていました。そこに、山本さんの「プロ意識」を感じました。「誰でもできる仕事」ではなく、「自分にしかできない仕事」をしたい、と考えるようになりました。それはもちろん、新しいことを立ち上げる仕事かもしれないし、すでにあることを持続し、さらに高める仕事であるかもしれない。どんな仕事であっても、自分が関わるからには、「よいものを作ってやる!」という心構えが大事だと山本さんのお話を伺っていて強く感じました。

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同行学生記者: 伊藤陽平(22歳:取材時)
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自分の力はこんなもんでしかない。でも、それが本物でないといけない。
同行学生記者: 角本大輔(21歳:取材時)

これは山本さんが会社を興しイタリアへ行かれてなかなか仕事が貰えなかった頃、友人の紹介で初めて仕事を貰えたと言うお話の時に仰られた言葉です。仕事は成功し、以来、芋蔓式に仕事がやってきたそうです。

この例は本物の力の大切さ以上に人脈が如何に大切かを教えていると僕は思います。山本さんの例の様に、人との関係が切っ掛けで自分のもつ力が発揮され向上していくと思います。

社会に出ると、人脈が物を言うとよく耳にします。違う業界の事情を詳しく知るのに、その業界で働く友人がいると情報を得やすいなど利点がたくさんあります。

僕は出来ることなら仕事の出来るビジネスマンになりたいと思います。あくまで人脈を作る目的は楽しく生活する為なので、良い人間関係を築いた事が結果として仕事の面で生きてくれば良いと思います。

と、頭では分かっているのですが、ついその場の感情で人間関係を蔑ろにし、一人で作業してしまう事があります。そこでの人間関係は「どうでも良いや」と思ってしまいます。でも友人は要らないと言う事ではないので、もっと自分の気持ちに素直になって無理のないように行動すると良いと思います。

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