▼担当学生記者
川上絵里子(22歳:取材時)
▼取材日
2003/12/16(火)
▼取材時間
▼取材地
ナビゲーターさんのお店@南青山
▼取材の雰囲気
取材場所となったお店には、ナビゲーターさんの作品が並んでおり、置いてあるパンフレットひとつひとつまでおしゃれで、素敵なお店でした。ナビゲーターさんである古野さんが持つ雰囲気や言葉の力強さに最初は圧倒されていたのですが、時間がたつにつれ、古野さんの強さ以外に、やさしさや親しみやすさが次第に伝わってきました。背筋がピシッと伸びるような取材でした。
結局は自分ひとりなのだから
担当学生記者:
川上絵里子(22歳:取材時)
古野さんは、人間の「強さ」がびしびし伝わってくる方でした。そのひたむきな生き方に向き合うと、私のどこかふわふわとした生き方が恥ずかしくなりました。古野さんは「自分の生き方は、人にどうこう言われて決めるものではない。自分の意志と責任において決めるものだ」と言われます。その言葉に古野さんの強さを感じ、同時に一人決断してきた苦しみも感じました。それを乗り越えてきたから、今の強さがあるのだなと思いました。私は今、すごくふわふわした世界に生きています。そこは優しくて、居心地のいいところでもある。でも、なにかしら物足りなさも感じる。そんな私に古野さんはするどい問題意識を突きつけてきました。「私はどう生きていきたいのか。」一人決断することは、本当に大変なことで、できれば避けていたいけど、それでは前に進まないんだということを強く認識させられました。決断し乗り越えていくから、強くなれるし優しくもなれる。そういうことを身をもって教えられました。
その道を信じきる
同行学生記者:
露谷理香(21歳:取材時)
古野さんは、人生には定められた道がある、その道は誰にでも
あるけれど、それを信じなかったりごまかしたりしたら、見え
なくなってしまう、とおっしゃっていました。自分の道を信じ
られ中なかった人は、言い訳ばっかりするそうです。
結果の見えない道に対して「これだ」と突き進んでいく
ことは本当に勇気のいることです。でも、古野さんもそれを乗
り越えた結果、そうおっしゃっています。不安でも一歩踏み出して
、がんばって、そうして形にしていく。なんて大変なんだ、と
思いますが、言い訳をする人生に比べたら、やっぱり好きなこ
とで頑張る生き方の方がいいな、と思いました。まずは、どう
いう自分が言い訳をしないかを考え、常に自分をその状態に置
いていこうと思います。
また、古野さんは「フェイクは人に伝わらない」と、自分自信
強い思いをもってものを創り、ものを通して伝わる思いの部分
を大切にされているようでした。
私は、この部分にとても共感できました。やっぱり、ものには
もの以上の思いがこもっているし、その思いが感じられるもの
が本当にいいものなんだろうな、と思います。芸術品などは
その極致ですが、日用品にだって職人さんの気持ちがこもって
います。
ものに限らず、時代は「思い」を大事にする方向に向かってい
ると思います。私は、自分をクリエイティブな人間とは思わな
いので、古野さんみたいに自分で創る事で伝えていこうとは思
いませんが、なんらかのかたちで伝えていきたい、と思います
。ただ、その方法や対象が、自分の中で「これだ!」というも
のが見つかっていません。その部分が私の課題だなと思います
決断
同行学生記者:
奈良守住(22歳:取材時)
古野さんは、決断によって本当に強い意志を持っている方でした。
悩みに悩んで、ファッションの世界で生きていこうと、決断された
そうです。そのときも「答えは自分の中にしかないから、自分で自分の道は決める」と自分自身で決断されたそうです。
この言葉が自分自身に響いたという事は、自分が悩んでいる
状態にあるのだと感じました。確かにやりたいことは
決まっているものの、どこの会社に入るかという点で
まだ決断ができずに、すごく不安な毎日です。でも
自分も答えは自分の中にないというのは、わかっているし、
自分自身で、納得のいく決断をしたいので、悩みに
悩みたいと思います。そのためには、ただ考える、悩む
のではなく、しっかりと行動して決断したいと思います。
そして、しっかり決断をして、強い意志を持って、
ウエディングの仕事をしたいと思います。
人まねで生きていないから、不安定なのは当たり前だ
同行学生記者:
飯田薫(19歳:取材時)
古野さんから強く感じたものは、甘さのないプロフェッショナルさ、真剣さ、強さというようなものです。取材中に何度も泣きそうになりました。自分に対しいたたまれない気持ちになったからです。うまく言えないのですが、私には、古野さんの言う命を懸けるほどの精神、「強い意志」というものがないと感じたのです。
古野さんは、京都の伝統をご自分のデザインの中に取り入れています。伝統は、すさまじい技術や知恵を持った先人たちが、妥協を一切せずに作り上げてきたものの積み重ねです。古野さんはそこにある崇高な技術と同時に、作品に込められた先人たちの精神、魂をも見つめます。
その先人たちを超えるくらい素晴らしいものを創るには、彼らが積み重ねてきたものを謙虚な姿勢で学ぶことが大切、とおっしゃっていました。世の中にないものを作りだすこと、それは道なき道を歩くことです。そこで古野さんが言ったのが、この言葉でした。「人まねで生きていないから、不安定なのは当たり前だ」人まねでは、この世にないものを作り出すことは出来ません。でもそれは当然に不安定なことです。真理だな、と思いました。