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学生記者の感想

▼担当学生記者
多田秀彰(20歳:取材時)

▼取材日
2004/1/15(木)

▼取材時間

▼取材地
リコー本社@青山

▼取材の雰囲気
本社の応接室で行いました。落ち着いた口調でゆったり、そしてしっかりと語ってくださいました。厳格さと、フランクさという相反するものが同居したような雰囲気をお持ちの方でした。しゃべるときに、よく手を動かしながら、まっすぐ目を見て話す姿が印象的でした。

「やってみないとわからないじゃないか」の一念
担当学生記者: 多田秀彰(20歳:取材時)

大企業のトップという重責を担いながら決断をすることに対して不安がないのか、という質問に対する答えです。

「不安材料に気を回していても、それによってなにかが解決するわけではない。それならばまずやってみて、それから考えればいい。」

一見単純だけれども、この言葉を実際に行動に移すのは勇気のいることだと思います。ただ、大事なのは自分から動き出そうとする「はじめの一歩」だということに気づきました。どんなに壮大な計画も、まずは一歩踏み出すことから始まる。それならば、自分の持てる勇気を最大限にふりしぼり、その勇気で可能な「はじめの一歩」を踏み出すことが大切なのです。そのことを今回の取材で気づかせてもらいました。

取材に応じて下さった桜井さん、本当にありがとうございました。

とにかくやってみること
同行学生記者: 佐々木源(20歳:取材時)

桜井社長に社長の仕事をお伺いしたところ、社員7万6千人その家族で4~4.5倍、リコーのビジネスパートナーなど全て計算すると100万人位になる。その人々を路頭に迷わせないようにするためにする全てのことを、将来のビジョンを明確にして実行することだとおしゃっていました。

これは、もしかすると社長業を営む方々にすればセオリーな答えなのかもしれませんが、実際にそれを実行している方が言うと、言葉に重みが全く違いました。

ビジョンの共有の難しさの話も興味深い話でした。社長が打ち出すビジョンに対して、社長自身どれだけ真剣なのかということだそうです。社員もそこを一番見ているそうです。とにかく熱意を持って言い続ける、そして3年がかりで浸透させる。すごい気の長くなるような話です。

やっぱりトップに絶対必要なものは「熱意」であり、しかもさらに重要なのは思いつづけることだということがわかりました。僕自身、「これはいい!」と思うようなアイデアが出て、それに対して具体的にアプローチしていく過程の中でモチベーションが下がっていってしまうことを何度も体験しています。それは、まだそのアイデアに対する思い入れが薄いということもあるのでしょうが、社長の話を聞き、自分の中で「本気とは何か」を考えさせられました。

桜井社長のお話をお聞きして、今後自分がどうしていくかを考えたときに「挑戦」という言葉がひとつのキーワードになります。社長は普通の人間が最高の意思決定をするコツについて「とにかくやってみること」とおっしゃっていました。僕はこの言葉を聞く前はリーダーになるべき人はめちゃくちゃ思慮深いものであり、どうすればそうなれるのかなと考えてました。しかし、まさに現役のトップが「考える」こと以上に「やる」という経験から学ぶことを大切にしている姿勢を見て、僕に必要なのは「挑戦」であると改めて確信しました。

これから色々なことにバンバン挑戦し、失敗も沢山して成長し、いざという局面で最高の意思決定のできるような人間になりたいと思います。頑張ります。

相棒
同行学生記者: 竹花さやか(21歳:取材時)

社長として、社員をどの様にお考えですか?の質問に こう答えていました。

私としては、ちょっと意外な答えでした。 社長は社員のことを子供みたいに思っている部分 があるのではないか?と思っていたからです。 これは別に対等に思っていないとか、そういうことでは ありません。社員を育てるという意識を持っている気が したので、そんな風に考えていたのです。 桜井さんにもそういう気持ちはきっとあると思います。 でも、その気持ちが前面に出ていない所が 私としては好きでした。

そしてもう一つ、「やりだしたら絶対辞めないという 様な決定はしない。」ともおっしゃっていました。 それは会社の存続を考える上で、採算のとれない ことはいつまでやってても仕方ない。ということかも しれません。でも、「自分もこういう人間なのでは?」 とちょっと思います。 やってみて「ダメ。」と思うことって意外と私は多い方で す。 実際過去に何かを始めてみて、「何か自分には合わな い。」 と思うことってありました。 もちろん最初にそう感じてから様子を見ました。 その気持ちが本当なのかどうかを確かめるためです。

でもその「合わない。」が鬱積していくと、 それを何かのせいにしたくなってきました。 それのせいにして、「だから私は辞められない。」 という状態が出来てしまったのです。

これってとっても失礼な話です。 「~のせい。」と言われた方はたまったものでは ありません。 自分で始めて「合わない。」と思ったことなら、 何かのせいにしてダラダラ続けるよりは、 「やってみたけど、私には合いません。」 というほうがよっぽど親切な気がします。

決断はあくまで自分のもの。人のせいには できない。それは物事を始めるときも 辞めるときも同じだと思います。

こんなことを改めて気付かされた取材でした。

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