▼担当学生記者
松崎隆(22歳:取材時)
▼取材日
2004/4/22(木)
▼取材時間
10:00~11:30
▼取材地
トヨタファイナンス株式会社 東京本社(江東区 東陽 イースト21内)
▼取材の雰囲気
藤田さんはとても謙虚で、優しそうで、でもすごく真剣な方でした。今の銀行体制の問題点などを真剣に伝えようとしてくれました。そして自分のことを話すときは、暗い話も明るく、凄い話も謙虚に語っていました。奥さんのことを話すときはとても嬉しそうでした。そんな感じで話す姿勢にすごく好感が持てて、穏やかな気分で取材に参加できました。また、色々な場所で様々な仕事を経験してこられ、どんな場所でも自分の心に素直に、思ったまま行動してきたとおっしゃっている姿が、とても印象的でした。
世の中に大切な事ってそんなに多くない
担当学生記者:
松崎隆(22歳:取材時)
藤田さんは“与えられた命を楽しみたい”という考えから、自分の心に素直でありたいとおっしゃっていました。そんな姿勢を貫ける背景に、評価の話がありました。世界銀行での、異文化が混ざり合う環境で働いたことから得たようですが、“正しい価値観なんてない”、“人からの評価はコントロールすることはできないし、人によっても受け止め方が違う”というものでした。確かにその通りだと感じた反面、自分自身以前にもどこかで聞いたり考えたことはあるのに、なぜ自分には素直であり続けることができていないのだろうかと考えさせられました。また藤田さんは、上司に対立するような事が何度かあったようですが、そのような人が“逃げない”という目標を掲げていたりしていて、驚くと同時に、自分を上手くコントロールしてきたんだなと感じました。自分にはまだ、楽なほうへ流れてしまう事が多々あるので、自分の心の声からなるべく離れないようにする必要があると感じました。
only one wordは“世の中に大切な事ってそんなに多くない”です。本当に大事なものはそんなに多くない、機軸をあちらこちらに持たないで、シンプルに、自然にいるのが良いとおっしゃっていた事が、胸に響きました。例えば、自分と一緒に暮らす家族を好きでいる事。そういうことが大事なんじゃないか、というのがものすごく伝わってきました。前の会社で得た一番のものは女房、そんな風に50を過ぎても自分の奥さんにのろけられ、肩の力を抜いて人生を楽しんでいる藤田さんがとても素敵で羨ましかったです。
大切なことってそんなに多くない
同行学生記者:
穂積直樹(22歳:取材時)
「物事をいろいろな軸で複雑に判断しようとしすぎているんじゃないか?、大切なことってそんなに多くないよ。」これは藤田さんがこれまで、人生の中で数多く意思決定をしてきたお話しの間に、ふと言われた言葉です。確かに、将来の事に関して真剣に考えれば、考えるほど考慮すべき材料が増えていくような気もします。でも、それって結局答えはでないんですね。なぜなら判断材料が多すぎて、単純に選択できないからだと思います。(もちろ
ん重要な材料を絞っていける人もいると思いますけど)
藤田さんはその軸は「やりたいか、やりたくないか」だそうです。極めてシンプルです。ただ、その裏に1つ感じたのが「好き・情熱を形にしている」という事でした。国際金融業務がやりたくて銀行を選ばれたそうですが、藤田さんは学生時代に英語とドイツ語の上級の資格を取得されていたそうです。銀行に入行された後の様々な縁も、その形があったからついてきてのだと思いました。
やはり「好き・やりたい・情熱」を何らかの形にしていく事で、「やりたい、やりたくない」というシンプルな軸を基に意思決定しても、その決定が思った通りにいくのだなと感じました。
自分も人生の中でも「好き・情熱」を感じたら、形に残すという事を少し意識していこうと思います。
自分の心が要求していることをやればいい
同行学生記者:
松江嘉子(21歳:取材時)
藤田さんはこれまでどんなに人と対立してもどんな扱いを受けても、自分の心に常に 正直にやってきました。それでも今のようなポジションにいられるのは本当に運がい いからだとおっしゃっていましたが、結果ではなく過程が大事というのは本当にその 通りだと藤田さんが経験から教えてくれたように思います。
わたしは今まで周りに自分を適合させるのはとても難しいことだと思っていましたが、人間はなんとか状況に応じて適応していける動物なのだから、変わることよりむ しろどんな状況に置かれても自分らしく自分の心の声に忠実でいることの方が苦しく しんどいのではないかと、お話を聞いて感じました。
「あなたができることは与えられた命を楽しむこと」という聖書の言葉も社会の流れ に飲まれず常に与えられた命を楽しんで生きてきた藤田さんが言うからこそ重みがあ りました。また自分の中の“とがった”部分を伸ばしていくという言葉もとても印象的でした。 弱い部分の改善に力を入れるより、強い部分をどんどん鍛えて伸ばしていくことの方 が自信になるし自分を示す上での強い武器にもなります。藤田さんにとっての武器は 自分自身だったのかな、とその時思いました。
今回の取材は短い時間の中でいろいろな発見がありとてもいい時間を過ごせたと思い ます。お話を聞いていてわたしはまだまだ自分を知りきれていないな、と反省しまし た。あんなにも優しく強くまっすぐな人に出会えたのは初めてで、とても良い経験に
なりました。
自分の心に忠実に動ける場所はそれでもある
同行学生記者:
岩本由美子(21歳:取材時)
私のオンリーワンワードは、取材の最後、「古い体質の企業をどうしてやめなかったんですか」という質問に対しての藤田さんの答えです。藤田さんは「自分の軸を一つ、シンプルに持つこと」が大事と おっしゃっていました。それは「心を大事に、忠実であること」です。 もしも与えられた環境が悪くて、それと自分が合わなかった場合、 その環境のせいにしてそれ以上のことをしようとしない人はたくさん いると思うし、私もそういう性格だと思います。 けれど藤田さんはその環境を受け入れ、そこですべきことを 最大限に楽しんでいた、そんな印象を受けました。
自分にとって悪い環境でも、そこでできることをする努力は
難しいと思います。環境は自分のせいではないですから。
でもそこでできることを自ら探して実行している方なんだと
思いました。 私も、藤田さんのように自分にできることを最大限やっていきたい です。
それでも自分の心に忠実でいられる
同行学生記者:
西村玲有(21歳:取材時)
私は企業で働くことに抵抗があるので、実際企業で出世してき
た藤田さんはどう思って生きてきたんだろうと思ってました。
藤田さんも、30代前半くらいで自分の意味が分からなくて悩ん
だそうですし、実際やめたいと思ったこともあったそうです。
それでも、銀行という場所で自分の心に忠実にやろうという方
法を選びました。
取材後、企業への抵抗はやっぱりそのままあります。
けれど、そんなに頑なに抵抗しなくてもいいんじゃないかな、
と少し柔軟に考えられるようになりました。
抵抗ばかり感じて拒否するのは損なことかもしれない。
「どこで生きるか」も大切だけど、「そこでどう生きるか」も
大切なんだと思ってきました。
もちろん、抵抗感がある場所より、馴染める場所で働きたいし
、その環境を探すのも必要なことだと思います。
でも、完全に納得できる場所ってそんなにないと思います。
そして、大概、その場所に入る前は、批判できるほどその場所
を知らないと思います。
「この場所より、もっといい場所」「もっといい場所」って探
していくときりがないなぁということに気づきました。
そして今いる場所で、自分が大切なことをシンプルに一つ持つ
こと。
少し話がそれるかもしれませんが、私にとって一番大切なこと
は、「友達や恋人、家族を大切にすること」です。
(大切にしきれていない面も多々ありますが…)
だから、専業主婦になるのもいいなぁと思っています。
藤田さんが「これからの夢は?やりたいことは?」という質問
に「女房と遊びたい」とおっしゃってました。
私も将来家庭を持ったら、旦那さんにこう言ってもらいたいな
ぁと、藤田さんの奥さんがすごく羨ましかったです。
どんな仕事をしていても、一番身近にいる人たちと愛し合って
生きることができたら最高に幸せだと思います。
それができる人になりたいなぁと思っています。