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学生記者の感想

▼担当学生記者
菊池佐絵(19歳:取材時)

▼取材日
2004/5/14(金)

▼取材時間
10:00~12:00

▼取材地
長津田保育園

▼取材の雰囲気
長津田保育園の一室をお借りし、はつらつとした平井さんの素敵なお姿に引き込まれるように取材が始まりました。しかも、取材中に平井さんが発する言葉の一つ一つは、重みのある温かいものでした。取材後には、お話に出てきた園庭や裏庭、それから各クラスを見学させていただきました。保育園の中はまさに“子どものお城”といった雰囲気で、自分の小さかったころが思い出されて懐かしくなりました。私たち取材メンバーはたくさんのかわいい笑顔に囲まれ、和やかな一時を過ごすことができました。

愛の実感が持てるだけの責任は自分にあります
担当学生記者: 菊池佐絵(19歳:取材時)
取材直後から気になっていた言葉ですが、しばらくは意味が飲み込めませんでした。しかし、記事を作成する過程で、言葉を自分の中で反復するうち、次第に共感できるようになりました。それまでの私は、自分を取り巻いていた、もしくは取り巻いている社会に強い疑問や矛盾を感じていて、自分にも他人にも素直になれませんでした。「何とか変えなければ…」と突っ走ってきたものの、何をやっても満たされない感じがしていました。でも、私は改めて周りの人に支えられ、愛され、受け入れられて生きていることに気付きました。それを受けとめるだけの器が自分の中になかったのかもしれません。「大人」になるため、私には受け入れるという姿勢が必要だと感じています。それは、私と関わってくれている人たちに対してもそうだし、今まで不満ばかり言っていた社会に対してもそうです。私はもう十分愛されていると分かったので、「大人」になって、私と接してくれる人や自分の置かれている境遇を受け入れていきたいなぁと思っています。そして、今度は私が、愛情を持って行動するように心がけていきたいです。

大人になりなさい
同行学生記者: 駒形悠(21歳:取材時)
愛することができるのが大人。子どもはただ愛されたいだけなのよ。だから、大人になれないひとは子どもを産んじゃだめとおっしゃてたことに非常にハっとさせられました。最初、平井さんに大人になるということは?ときかれてなんだかうまく答えられなかったのですが平井さんのおっしゃたことは明快でした。また、大人はこどものことからすべてつながっている。人間は覚えている記憶が少ない,でも無意識の記憶が応答していてそれがプラスであればいいということを聞いて、よくよく考えると今の自分の21年間は繋がってるだから、否定しちゃだめというかそれが自分らしさなんだと思いました。今回の取材は実際保育園でお話聞いたのですが、ほんとに子どもは感情を隠さず出すしかわいいですね。自分もいい大人になれたらと思います。

大人になりなさい
同行学生記者: 花澤小百合(22歳:取材時)
負の鎖のお話のところで、思い当たるところがとてもありました。平井さんは、負の鎖はどこかで切らなくてはならなくて、それを切る手助けをするのは教育と愛だとおっしゃっていました。そうだよなあ。と思います。負の鎖はどこかで切らないと本人に無自覚に、どんどんどんどん繋がって、みんなを嫌な気持ちにさせて、私は幸せになれないんだなあと思います。私はそのことにやっと気づきました。長かったです。それを切ることは私にとって罪悪感をともなうことであり、きついことですが、切ろうと思いました。切って、私も周りにいい影響を与える人になりたいです。私もそういう人にとても助けられました。感謝しています。そういう、よい連鎖を生みたいです。切ることは、私にとって、その第一歩だと思いました。

自分の思いを言葉でしっかり伝えないと相手は理解できない
同行学生記者: 小林秀夫(22歳:取材時)
そうしないと、誤解が生じ、自分自身は心を乱し、相手もわからないことを分からない事を無理矢理分かろうと詮索するので誤解や疑心暗鬼が生ずると。保育園で働くことの醍醐味は、思いをストレートに伝えることができること。しかも仕事として。嬉しい時には一緒に喜び、悲しい時には一緒に悲しむことができると。自分自身、大事だと思っていても実行できていないので、キャリナビやゼミなどの媒体を使って一層訓練していきたいと思います。

教育とは、マイナスの鎖を切ること
同行学生記者: 太田美穂(21歳:取材時)

全く新しい教育観でした。教育と言うと、「知識の伝達」という意識しかありませんでした。確かに、高等教育に進むほど「知識の伝達」の割合が増えてきます。保育園または幼稚園によっては、知識を早い段階から詰め込もうとするところもあります。しかし、平井さんの目指す教育は、子供と体当たりの教育、本当に全人格をかけた教育活動でした。「愛情を与えること」を大切にしているということが良く伝わってきました。

最近、自分も含めて、自分に自信の無い人が多いように思います。ちょうど、そういう年頃だからでしょうか?自信にも、2種類あって「根拠のある自信」と、「根拠の無い自信」があると思います。私が感じているのは、後者の自信が無い人のことです。「根拠のある自信」というのは、経験や知識を積み重ねることから来る自信です。これは自分の努力で簡単に身につきます。例えば、バイトを始めたばかりの時期は、分からないことだらけで、自信が無い。でも、慣れていくうちに、自信が出てきます。一方、「根拠の無い自信」というのは、自分自身を肯定することから生まれるのだと思います。「何をやっても自分はダメかもしれない」という感じ。この感覚から抜け出すのは本当に難しい。でも、「根拠のない自信」は、夢を実現するため、幸せだと感じるためには不可欠だと思います。平井さんの、愛情を与え、子供の全てを受け入れる姿勢は、「根拠の無い自信」を子供たちに与えることにつながっているのだろうと感じました。「無意識の記憶」をネガティブなものではなく、ポジティブを多くすること、それが保育士の仕事だとおっしゃっていました。知識を植えるだけではなく、愛と自信を植えるのも教育。知識は使われるか、使われないか分からないです。でも、「根拠の無い自信」は、死ぬまで必要です。もし自分に子供がいたら、平井さんのような愛情深い保育をしている保育園あるいは幼稚園を選びたいと思いました。

私の気持ちがわかるのは、子どもだけなんだ!
同行学生記者: 塩島由依子(22歳:取材時)

平井さんは「自分の感動を分かち合えるのは誰か?」と考えたときに気づかれたとおっしゃっていました。「自分も同じだ!」と思いました。私は、絵本が好きだったり、おもちゃが好きだったり、雪が降ると嬉しかったり・・・感動して、どきどきして、はしゃいでしまいます。そんな自分が、子どもっぽくて嫌でした。しかし平井さんを見ていると、そういう気持ちは吹っ飛びました。私の感動は、私の感性であるから気にしなくて良いと思えました。そして子どもと共感できる部分があると考えると、それは嬉しいことでした。嬉しかったのは、「子どもの目線にいたい」という気持ちがあるからかもしれません。

自分の中で、一つ肯定できる部分が増えたことは大きかったです。はじめ平井さんが話し始めた時、圧倒されてしまいました。それは平井さんが“自分を出すこと”を大切にしていて、ストレートに感じたからだと思います。“自分を出すこと”を大切にしていることがわかると、 いつのまにか話の中に引き込まれていました。平井さんは、子どもたちや保育士さんたちも“自分を出せる”環境を目指していました。子どもたちに対しては実体験が大切であると、保育士さんに対してはずるいことをしなければ、つたなくても失敗してもよいとおっしゃってました。 保育園自体は、私が通っていた幼稚園よりも狭かったのですが、そこには、子どもたちも保育士も、のびのびできる環境があるように感じました。私も子どもには、のびのび(自分を出して)してほしいと思います。まずは、私が自分の気持ちを出すようにしなくては!

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