▼担当学生記者
駒形悠(21歳:取材時)
▼取材日
2004/7/6(火)
▼取材時間
13:00~15:00
▼取材地
新宿のカフェ ニュートップス
▼取材の雰囲気
終始和やかな雰囲気の中で、取材が行われました。谷さんもリラックスした様子で、話をしてくれました。次第に、谷さんの世界に引き込まれていき2時間の取材時間もすごく短く感じられました。
どこに就職するかで自分の人生は決まるとよく言われていて、私自身もその言葉を鵜呑みにしていました。でも、よくよく考えると人生約80年と言われているのにそんなに早く人生が決まるわけないし、もしそうならこれから先生きる価値がないことになります。だから、谷さんの言葉を聞いたときあせることはないんだと心に余裕ができました。と同時に、やはりこの20前後の年齢は重要な時期だと再認識しました。中途半端は一番いけないとおっしゃていましが、己のすべてをかけて疾駆する方向性を今模索する必要があると思いました。
今回の取材の中で、もう1つオンリーワンワードにしたい言葉があります。「奇跡」。たったの2文字ですが、これから生きる上での基礎になる言葉だと思います。奇跡とは、今ここで自分が感想を書いていることだったり、息をしていること。つまり、何も変哲もない日常こそが輝いていて奇跡ということ。この谷さんの物の見方にすばらしく感動しました。えらそうに難しい言葉を並べる大人なんかより説得力があります。これからは、今の自分が不自由なく生きていることにもっと感謝して日々送っていきたいと思いました。
人生の転機の多くを他人によって決められてきたとおっしゃる谷さん。取材中も他人との関係の重要性を度々お話になった。「自分にこだわりすぎるとマンネリになる」。「自力でやる部分と他力が相俟って良いものがうまれる」。人との出会い、偶然を大切にされる谷さんは「詩とインタビュー」のコラボレーションや「詩と写真」のコラボをされてきた。「自分で作り上げたもの」と「ある種の他人に委ねたもの」が合わさった時に生まれる力の大きさを谷さんは楽しんでいらっしゃるように思えた。
「風」とは、谷さんが知人の方と共に活動されたことにより引き起こされる偶然の力ではないだろうか。 街が変わって、時代が動いても、谷さんはその時々の風をし っかり受けとめ、そして時に身を委ねながら詩を書かれるのだろう。
そして繰り返される日常の、私達が気づかなかった陰影に光をあててくださるだろう。退屈と怠惰な生活に嫌気がさしたら、谷さんの詩を開きたい。そこには忘れかけていた「リアル」な常が広がっているから。
言葉にまとめられなくてセリフになってしまいましたが、 これが一番心にスコ-ンときました。 キャリナビ以外の色んな友達にもう何回も話しました(笑) これが谷さんの詩、そして自身の世界観だと思います。 そしてここが私が谷さんのファンになった理由でもあります。 何でもない日常かもしれないけれど、谷さんは角度を変えて みることで、その美しさに気付いている。
私はキャリナビに入る前から谷さんのことを知っていました。なんとなく日々の、色んな小さい事を守っていきたいなぁと 思っていた時に、「自分にふさわしい場所」という詩集に出会 いました。そしてその世界観にすごく同感しました。
人間は後悔する生き物だと思います。 でも、後悔しないとそのものの大切さが感じられないというの はとても哀しい事なのではないでしょうか。 私はとても哀しいです。 後悔しなくても、色んなものの輝きをみつけていきたい。 後悔せずに、自分の日常を愛しく思えるような人間でいたい。 退屈なのは日常のせいではなく、自分だ。 あたりまえなことをあたりまえだと簡単に思わずに もう一度見つめること。 谷さんからそんなことを学びました。
谷さん曰く、芸術家など何かを成し遂げられるのは、才能レベルの問題ではないらしいです。 苦しい、やめたい、と思ってもでも続けてしまって、それを ずっと繰り返してしまう。そういう状態の人は自分のやっていることの素晴らしさや才能なんて、全くわからないんだと思います。でも、長い年月をかけて初めて自分のやってきた事の意味がわかる。死ぬ直前まで生きて初めて、生きている価値が分かる。 だから、生き延びてやり続けていないとわからないことがたく さんあるとおっしゃっていました。
最近自分の進路を考えるとき、私は谷さんと同じように考えていました。 (私はここまで言葉にできていませんでしたが...) 今心理学を専攻していて、少し前まではその方向に進むかどう か迷っていました。 人間の内面に関わる事は、きっと苦しい事ばかりだし、人に関 わるにしてももっと明るい関わり方があるんじゃないか、もっ と楽しい仕事があるんじゃないかって思っていました。 でも、どうしても心理から考えが離れられません。 あまり楽しいことではないけれど、でもここから離れると私は 何かなくしてしまうんじゃないかな、と考えるようになりまし た。谷さんの言うように、「苦しくて、でも続けてしまう」というのが、私の心理学にあてはまるんだと思います。 きっと、そういうふうに仕事をしていくんだろうなと思って います。
私もまだ自分が進む道の、自分への価値はよく分かりません。人の暗い部分に関わる価値はどこにあるんだろう、と思います。それより、今のキャリナビみたいに、人の頑張っている部分、光っている部分に関わるほうが、自分への成長にもつながるし価値があるように見えます。
でも、やっぱり人の悩む部分や病的な部分に惹かれてもいます。谷さんの言葉をきいていつかきっと私にもその価値がわかるようになるんだろうと感じていました。