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学生記者の感想

▼担当学生記者
建部倫子(20歳:取材時)

▼取材日
2004/10/24(日)

▼取材時間
10:00~11:30

▼取材地
国立劇場おきなわのロビー

▼取材の雰囲気
宜保さんが創設に携わってこられた、国立劇場おきなわのロビーで取材を行わせて頂きました。私達の質問に対して、終始真摯な対応をして下さる宜保さんが印象的でした。取材後は、県内最大と言われる劇場内も案内して頂きました。宜保さんはベレー帽に着物姿がよく似合う素敵な方でした。

坂本龍馬のような気持ちで上京しました
担当学生記者: 建部倫子(20歳:取材時)
大学入学で東京に行く際に宜保さんは、明治維新時の坂本龍馬 のような気持ちになったとおっしゃっていました。つまり、坂本龍馬が日本を変えてやる、と思ったように宜保さんも東京で必要なことを身につけて、自分が沖縄を文化的に発展させるんだ、と思っていらしたそうです。今の私達と同じくらいの歳でそのような大きな野望を持っていた、と伺って私はとても感銘を受けました。今の私は自分のことを考えるので精一杯で周りのこと、ましてや自分の住む地域や環境について思いをめぐらすことすらなかったような気がしたからです。沖縄のことを常に思って生きてこられた宜保さんの生き方はとても素敵だと思うと同時に、一生かけて何かに尽くすことの素晴らしさを少し教えて頂いたような気持ちになりました。宜保さんのような大きな野望を抱くことは容易なことではないですが、私も自分のことだけでなく、少しづつ身の周りにも目を向けてみようと思いました。

自国の文化がしっかりしているから他を羨ましがらずにすむ
同行学生記者: 井上由子(23歳:取材時)
キャリナビに来たばかりの頃は、しっかり意見が言える人を見ては羨ましく感じたり、落ち込んだり。個性の強い人を見ては、自分が嫌になったりしていました。みんなと話ができるようになったり、声を掛けてもらう機会が増えていく中で今までの気持ちが嘘のようになくなりました。自分自身を確立できたわけではないし、自信がついたわけではないです。でも、今までマイナスにいっていた気持ちが「この人はなんであれができるんだろう?コツがあるか聞いてみよう!」「あの人のあの良い部分は、いつからなんだろう?聞いてみよう!」という、知りたいという気持ちに変わってきました。私の場合は人と接することにコンプレックスがあるため、人に受け入れられてるという気持ちが大きくなると 安心してあまりマイナスに捉えなくなる部分があるのかもしれないなと感じました。

自分の誇りを持つ。そうすると阿波踊りがいいと思っても、でも自分にもエイサー
同行学生記者: 小川真史(22歳:取材時)

この言葉に非常に感激を受けました。だから、文化を保護すると。

僕は、相手を羨ましいと思うことがよくあります。他人のいいところばかり見て、自分がいかに悪い存在か自覚して言葉が出なくなるときがあります。そんなときに必要なのは、きっと誇りなのかなと思います。相手のいいところを認める余裕も、きっとそこから生まれるのではないでしょうか。そしてその誇りというのは、以外にも、自分のことを知り、自分のよさ、強みを認め ることなのかなと思いました。自分の中にある、文化といってもいい考え方。それを見つけ、大事にすればいいのかなと思いました。これから、誰かと接する際に、相手の考え方を尊重しよう。 そのために自分の考え方を尊重しよう、そう思いました。 違うということに不安を持たず、お互いがそれでいいんだと思えるようになりたいです。

沖縄には大和に負けない文化がある
同行学生記者: 木田英恵(22歳:取材時)
私は、スタディーツアー二日目に“琉球まつり”という沖縄伝統のエイサーや、三線を組み合わせた大きなお祭りを見に行きました。自分と同じくらいの大学生や高校生(髪の毛を染めていたり、ピアスをしていたりする、いまどきの若者)が、額に汗をうかべながら一生懸命エイサーを踊っているのを見た時、私はものすごく感動しました。その真摯なまなざしや、時折見せる晴れやかな笑顔を見た時に、「彼らがこんなに輝いて見えるのは、文化に対する誇りがあるからなんだ」と思ったからです。宜保さんは、「沖縄には大和に負けない文化がある」と何度もおっしゃっていました。自らの土地に対する誇りを持つことで、他のものをうらやましいなんて思うことはなくなるんだ、と。私は自分の生まれた土地に対する誇りというものを取り立ててもっていません。だから「大和の人は、文化を残すことに興味がない」と宜保さんがおっしゃったとき、とてもドキリとしました。長い時間を経て、現代に暮らす私たちの感情を揺さぶるエイサーや三線といった沖縄の文化に触れ、文化を残すことの大切さ、その土地を愛するということを教えていただいた取材でした。

幸福は、ものの考え方
同行学生記者: 塩島由依子(23歳:取材時)
宜保さんは、便利だからいい生活、幸せとは必ずしも言えない。 便利な生活よりも、きれいな海を眺めて、きれいな空気を吸って、その方が贅沢かもしれないとおっしゃっていました。「なんか良いことないかな」とよく言っている自分を思い出して良いことに慣れ過ぎている自分がいると感じました。とても良いことがないと、動かなくなっている心をリセットしたいと思いました。 もっと単純に考えたら、良い事なんていくらでもあって当たり前に目の前にあるものを大切にできると思うんです。きれいな海を眺めたり、美術館に行ってみたり、もっと幸せを敏感に感じ取れるように、心を磨いていきたいです。

歴史とは自分のこと、身の回りのこと
同行学生記者: 中村康朋(20歳:取材時)
この言葉を聞いたときはっとしました。宜保さんがおっしゃっていたとおり、普通は歴史といったら学校で習うような日本史や世界史の中のことを思い浮かべるんだと思うんです。でも宜保さんは違いました。身の回りのこととは自分の家族・家のことや町のことだそうです。ではどうしてこの言葉だったかというと、この半年間キャリナビの活動をとおして自分自身と向き合い、その度に過去を振り返ってきました。そして宜保さんのこの言葉を聞いたときにその過去というのが実は僕だけの歴史なんだなということを感じたからでした。そう感じることによって、この半年間の歴史を振り返ってきた作業というのは僕にとってとても大事なことだったし、キャリナビのような機会がなかったらここまで真剣に事細かにしてこなかったことだなとあらためて思い、キャリナビの大切さをあらためて実感することができるいい機会になりました。

どこにだって、いい人、悪い人の両方いる
同行学生記者: 野津真澄(23歳:取材時)
僕は沖縄の人=いい人というイメージを持っていて、スタツアで実際に沖縄に来て、「沖縄の人はやっぱりいい人ばかりだなー」と思っていたのですが、そんな考えを戒めてくれるような宜保さんの言葉でした。冷静にものごとを見なければいけないな、と思いました。

くにおこし
同行学生記者: 原弘篤(21歳:取材時)
宜保さんの取材で印象的だったのが、愛郷心と社会貢献についてのお話です。それが「“くに”おこし」という言葉に集約されていたような気がします。宜保さんは、東京で学問を究めて“く に”おこしをするために、大学生になるときにパスポートを持って上京されました。そのとき抱いていた気持ちは、幕末、新しい日本をつくることを夢見ていた坂本竜馬や高杉晋作と同じような「野望」だったそうです。「自分のわずかなパワーでも、社会に尽くす」「動物は生まれて食べて、死んでいく。人間はそれ以上に地域社会に貢献できる」とおっしゃる宜保さんにとって、沖縄の文化の発達、民度の向上にどれだけ自分が貢献できるか、が一番のテーマであり続けてきました。漠然と社会貢献がしたいと思ってきた僕にとっては、宜保さんの生きる姿勢がかっこよく、それと同時に、心から尽くそうと思えるホームグランドがあってうらやましくもありました。「独立したい。琉球国を作りたい」という宜保さんの言葉を聞いたときはさすがに驚きました。ただ、琉球と大和との関係の背後には根深い歴史があり、だからこそ故郷への愛着も強いのではないかと思いなおしました。すると、普段は全く意識しませんが、自分も大和民族の一員であることが頭をよぎり、少し複雑な気持ちになりました。ともかく、宜保さんのように「野望」をもって生きることはやはり「いい!」と思ったので、僕の場合まだちまちました「野心」にとらわれることが多いですが、宜保さんの言葉を胸に刻んで、自分のライフワークを見つけていきたいです。

相手の立場を考えてものをいう。わが身を見つめて人の立場を知れ
同行学生記者: 山崎知子(21歳:取材時)
これはいろんな人が言っていることばですが、実践するのは難しいです。宜保さんは教師という仕事の影響もあると思うのですが 人とずっとかかわってきたからこそ、そう感じることが多いのかな、と思いました。人と人との関わり合いは難しいな、と思います。私はまだ相手の立場とかをうまく考えられないことがよくあってそんな自分が嫌だったりもします。わが身を見つめて他人の立場を知る、というのは面白い視点だな、と感じました。私はいつも他人のことばかりを見て、あの人は今、どういうなのかな、と考えることが多いです。相手の立場から自分がどう写るのかということを考えると自分の位置もはっきりしてかかわりやすいのかもしれません。

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