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学生記者の感想

▼担当学生記者
野津真澄(23歳:取材時)

▼取材日
2004/10/22(金)

▼取材時間
16:30~20:30

▼取材地
照喜名三味線店@沖縄県佐敷町

▼取材の雰囲気
那覇からバスに揺られること、およそ40分。佐敷町という、のどかで緑あふれる町の一角に照喜名三味線店はありました。照喜名さんは私たちのために仕事を切り上げ、なんと4時間もお話して下さいました。とても気さくな方で、取材は終始笑い声の絶えない楽しいものになりました。また、楽しいだけではなく、三味線に対する職人としてのこだわり、教育に対するご自身の想いを、熱く、真剣にお話されている姿が印象的でした。取材後は作業小屋で三味線造りに使う道具を説明して頂きました。照喜名さんは、とても暖かい、「父親」のような大きな存在だと感じました。

自分がやるべき仕事が見つかったら、絶対に途中で諦めてはいけない
担当学生記者: 野津真澄(23歳:取材時)

「職人」という言葉だけ聞くと、「なんだか頑固で怖い人」というようなイメージを持ってしまいますが、照喜名さんはそんなイメージとは全く違い、気さくな雰囲気を持った、大変優しい方でした。現在のお仕事内容も、三味線造りから、音楽プロデューサー、三味線の先生と幅広く、また、取材で今の日本の教育についてお話されていることから、三味線造りだけにこだわるのではなく、三味線造りを通して世の中に広くアプローチしたいという、大きな視点を持った方なんだなと思いました。

お話の中で心に残る言葉がたくさんあったのですが、OnlyOneWordは上記の言葉にしました。照喜名さんは三味線を造って30年目にして、 ようやくお父さんから「一人前になったな」という言葉を頂いたそうです。僕はそこに仕事の本質みたいなものをを感じました。僕はキャリナビで活動してから、ナビさんのようなカッコいい大人と普通の大人との違いはどこにあるのか、ということをよく考えます。そこで出てきた答えは、「決断力、実行力があるか否か」です。僕がキャリナビを通してお会いしたナビさんに共通していたことはこれだと思いました。色々な仕事を体験することは、自分の視点を広げるという意味で大事だと思います。しかし、「これだ!」というものが見つかったら、覚悟を決めて(決断力)、ひたすら努力する(実行力)ことが大事なのかな、と思います。照喜名さんのお話を伺っている時も、やはりこの二点が重要なのだと思っていました。

子どもが心を開いてから叱る、子どもの良い部分を見つけてのばす
同行学生記者: 井上由子(23歳:取材時)
以前、幼稚園に教育実習に行ったとき運動会の練習真っ只中でした。子どもとまだ慣れていない初日から、組体操の練習を補助するため「ほら、手が逆だよ。」「もっと顔を上げたほうがいいよ。」など注意していたら、子どもがすごく怖がっていました。突然現れた、まだ誰だか分からない人にそんなこと言われたら、ただの怖い人にしか感じないのは当たり前ですよね。信頼関係が築けた上で、叱っても愛情を感じられればきっと子どもはわかってくれるはずだと思います。そのためにも、まず子どもに心を開いてもらえるような人間になれるように、人間性を磨いていきたいです。ありのままの子どもを受け止めて、良いところを伸ばせるような先生になることが目標です。

心を開かせてから教育するというのが大事
同行学生記者: 小川真史(22歳:取材時)
特別なことではないと思うのですが、この言葉は自分の心に響き、大事だと理解できました。僕はモスバーガーでバイトしていますが、うちの社長はかなりいいこといいます。「凡事一徹」。この言葉に僕は非常に感銘を受けました。当たり前のことを、当たり前にやることが大事。 それを、照喜名さんも言ってらっしゃいました。先が見えにくい世の中だから、とっぴなことをしなくてはという思いが強すぎるのかもしれません。先が見えないからこそ、今自分がどこにいるのか、これからどう歩んでいくのか、足場を固め、着実に見える一歩、確かな一歩を踏み出すのが大事なのかなと思いました。

だって、自分の子だもの
同行学生記者: 木田英恵(22歳:取材時)
照喜名さんは、三味線のさおの部分を見るだけで、それが自分の物で、いつ頃作ったかわかるのだとか。それはどうしてですか?というメンバーの質問に答えてくださったのが、上の言葉です。 私はこの言葉を聞いて、すごくジーンとして泣きそうになりました。これぞ職人、という言葉だな、と思ったんです。一丁一丁魂を込めるように木を削り、革をはり、調整をして、三味線を造っていく、ということがすごく伝わってきたからです。自分の仕事に対する強い誇りを、そんな言葉で表すことができる仕事ができたら、どんなにすばらしいことだろうなと感じました。私も死ぬまでに、そんな「作品」を絶対に作りたいと思いました。

この仕事ができて幸せ。あなた達が来てくれて幸せ
同行学生記者: 塩島由依子(23歳:取材時)

この言葉は続けておっしゃっていた言葉ではないのですが、何度も「幸せ」と使う照喜名さんが印象的でした。私の周りの人はよく、「なんか良いことないかな」とつぶやいていて、照喜名さんとは対照的だと感じました。照喜名さんの使う「幸せ」の言葉の中には、感謝の言葉が込められているのだと思います。「あなた達が来てくれて幸せ」と照喜名さんがおっしゃったとき私はとても嬉しい気持ちになりました。大袈裟かもしれませんが、沖縄に来て良かったと思えました。たぶんその言葉が「来てくれてありがとう」という気持ちの入ったしあわせの言葉だったからだと思います。

物事に対する感謝の気持ちは、周りの人の気持ちも温かくしていくのを感じました。温かくなった人の気持ちが、そのさらに周りの人達を 温かくしていく連鎖反応がずっと続くといいなと思いました。日々の心の持ち方に気をつけていきたいです。

コンピューターではじき出せない仕事
同行学生記者: 建部倫子(20歳:取材時)
三味線を作るには長年の勘と経験がものをいうとおっしゃっていました。IT革命が言われるようになって、世の中の多くがコンピューターに頼るようになった今、照喜名さんのようなお仕事は本当に貴重だと改めて感じました。その人にしかできないような仕事をする、ということは責任が重くなることでもありますが、それだけ人に喜んでもらえることは間違いないと思います。三味線を使う人に合わせて、一丁一丁心をこめて造り上げていくとおっしゃっていた照喜名さんは、誰かのために仕事をする、という醍醐味を知っていらっしゃる方なのだろうと思いました。私も人から喜ばれるような仕事に携わることができたら光栄です。

やれる、やれないはやってみないと分からない
同行学生記者: 中村康朋(20歳:取材時)

取材の中で若者に対するメッセージでおっしゃっていた言葉でした。自分自身を知ることが必要で、そのためにはまずはいろいろなことをやってみる。そうするとそこから何か見つかるかもしれないとのことでした。

僕にとってこの言葉は人によって表現方法は違いましたが、キャリナビに参加してから何度も耳にした言葉でした。そして何よりキャリナビに参加しようと決心させてくれた言葉であり、この半年間自分の中にあり続けた言葉でした。今回の沖縄取材に関しても、学校の授業の実験はあるし、専門必修の授業もある。そんな忙しい中で取材に参加するかどうか迷い、その結果、授業以上に得られる何かが絶対あると思い参加しました。取材が終わってみて、行ってよかったと思います。たくさんの思い出もですが、今後の自分に対して課題も与えてくれた3日間になりました。行くかどうか迷っていたあの時に一歩踏み出してみて良かったなって思います。これからもこの言葉を忘れずに、どんどん何事にも挑戦していきたいと思います。

人に夢を与えて、人を癒して、音楽をしている。とても幸せ。これ以上言うことはない
同行学生記者: 原弘篤(21歳:取材時)

照喜名さんは、終始和やかで、そのにこやかな表情から、今の生活や自分の人生にとても満足されていることがよく伝わってきました。「いま自分は幸せです」と言い切れる人はなかなかいないと思います。その点、照喜名さんはまさに“知足”といった感じで、こちらまで幸せになってくるような雰囲気をまとってらっしゃいました。 照喜名さんの充足感を支えているのは、“人”なのだと僕は思いました。それは、「あなたたちが来てくれて本当に幸せ」と僕たちにストレートに語りかけてくださったところによく表れていると思います。

他にも、「音楽をやっていたら、人のことをよくわからなくてはいけない」「自分の財産は、音楽や三味線を通して親父世代の人と、子ども世代の人と付き合えたこと」「自分の兄弟以外に、三味線の兄弟がたくさんいる」「どこから見ても死角が無いのが友達関係」「教育では、子どもを“開かせる”ことが重要」など、素敵な言葉がたくさん出てきました。沖縄という風土の影響も大きいとは思いますが、照喜名さんが、人をいかに大事にしているかが取材を通してよく伝わってきました。

人間関係がうまくいっていることは、心の平穏を保つための重要な要素だと思います。僕は心地よい人間関係を築くためにも、自分のゆるぎない軸のようなものを早く作りたいと焦ったり、自分に欠けているところをどうにかしたいと思ったりして、気づいたら自閉していることが多々あります。この本末転倒状況から早く抜け出して、僕も照喜名さんのような“知足”の境地に立ちたいと思いました。

本当の友達は悪いことは悪いと言わなければいけない
同行学生記者: 山崎知子(21歳:取材時)

友達との関係についてのお話の時に話していらっしゃったことだと思います。私は友達だからこそ悪いこと、あれ?と思うことを言うのをためらってしまいます。それを言うことで相手との関係がギクシャクするのが嫌だったりして。私の信頼する大人の方に「そこはよくないよ、あえて言うけどね」と言ってくれる人がいます。その人に「友達とこういうことがあってここはおかしいと思うんだよね」と話すと「相手を大事に思うのならそれを言わないといけない。そうしないと肝心な時に相手は本音を出してくれない」と言うことを取材に行く直前に話をしたので、照喜名さんのお話を聞いてはっとさせられました。

相手の悪いところを指摘するのもされるのもすごくエネルギーを使うことだし、その後の相手との関係も少しなり変わってくるかもしれないし。修復していくには時間がかかるんだろうな、と思います。それでも相手に向き合うということは自分がその人を大事にしたいし、信頼と言うものがあるからこそなんだろうな、と思います。私はそこから逃げてしまう悪い癖があるのでもっとそこに向き合えるようになりたいな、と思います。友達って難しいですよね。それは多分、人間のや感情は生ものだからだろうな、と感じています。

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