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学生記者の感想

▼担当学生記者
野口翠(22歳:取材時)

▼取材日
2005/7/29(金)

▼取材時間
14:00〜16:00

▼取材地
ナビゲーターさんの勤めるオフィス

▼取材の雰囲気
人間のあたたかさを感じさせてくれる和歌山の、山の上に建つ大会社にて。社内随所に見られる美しい写真が印象的で,取材の合間には趣味の写真や、愛用しているポラロイドカメラを見せていただきました。吉田さんの撮る写真は、どこかで目にしたような、どこか懐かしさを感じさせるものでした。吉田さんご本人も、初めて会ったのにそんな気がしない、とても親しみやすい方でした。カメラについて語る吉田さんの目は、子どものようにキラキラしていて、また力強くもありました。吉田さんがいるだけで、周りの雰囲気がぱっと明るくなるような本当にかわいらしい雰囲気を持った方でした。

新しい自分に出会いたい
担当学生記者: 野口翠(22歳:取材時)

しなやかさと、ゆとりと、強さを兼ね備えたかわいい人。 吉田さんの印象を一言で表そうとしたら、こんなに長くなってしまった。 それもそのはずだと、やっと気付いた。 こんな多彩な人を一言で表すなんて到底無理なのだ。

自分はこういう人間、と断言できた方が安心するし、かっこいい気がする。私は、気分や場面によってころころ変わる”自分”が、説明できなくて、掴めなくて、不安だった。アイデンティティの喪失感、というのだろうか。 だけど吉田さんは、試行錯誤してる自分を認めて、どんな自分も本来の自分,とむしろ新たな自分との出会いをポジティブに受け止めていた。この柔軟さが、どんな環境でも楽しんで生きるコツなのだろう。

私は自分の写った写真を沢山持っている。父が写真好きだったから、小さな頃から、特に気構えることもなく自然に撮られていた。 だけど、いつからか撮られるのを拒むようになった。 仏頂面をしていたり、全く予想と違う表情をして写った写真がいやだった。 私は知らぬ間に理想と見栄がたっぷりの自分像を作り上げていたのだろう。人からはこう見られようという像。それと違うと、焦って、現実から目を逸らしていた。

吉田さんが、どんな自分も認めることができたのは、それぞれの自分に、やはり納得できているからだろう。意外な姿を認めても、逃げずに、何らかの形で対処しているのだろう。どうしても嫌な自分の姿が見えてしまったら、努力して、変えていければいい。

写真は自己表現の手段、と言った吉田さん。私も、いつかセルフポートを撮りたい。これが自分、と自信を持って見せられるように。

いろんなことに興味を持っている人はすごい
同行学生記者: 秋川遼平(21歳:取材時)
大家や名人と呼ばれている方は、その道のことだけでなくいろ いろな分野のことを知っているということだそうです。 確かに一つのことを極めるだけでも難しいとは思いますが、そ れだけでは一流とは呼べないのかもしれません。 そこには二つの意味合いが含まれていると僕は思います。 一つ目は人間的幅の問題。仕事だって人と人の関係あってのも のです。仕事が出来るだけ・一つのことに精通しているだけで は人はついてきません。人間としての幅が広がってこそ、人が 集まってくるのではないかと思うのです。 二つ目は、知識量の問題。これは当たり前のことですが、いろ いろなことを知っていればそれだけ発想が豊かになります。ま た、別の分野の全く違う事柄から思わぬ答えが見つかったりし ます。 吉田さんは次のようにもおっしゃっていました。 「こういう見方もある・こういう考え方もあると自分を広げて いきたい」 僕もこのことはいつも念頭においています。 僕の場合、とりあえず人の意見を一回全部受け入れてから、判 断します。 こうすることによって得てきたものはたくさんあるし、これか らも続けていくのだと思います。

変わる、そこも自分の部分。やんわりと認めてあげる
同行学生記者: 小川真史(23歳:取材時)

いつ死んでもいい、と自然体で言い切る吉田さんは、本当に自分の人生を一生懸命生きてきたのだと思います。僕は今までずっと、自分のキャラというものを、他人がどう期待しているかということで上手く作ろうとしていました。優しい人、真面目な 人、面白い人・・・。でも、段々、自分がそれ以外の面も持っていても、出せなくなってきて、どれが本当の自分なんだろうと苦しくなってきました。 でも、こうして吉田さんに、変わる部分も自分なんだよ、と言われ、気持ちがとても楽になりました。

他人に対しては上手く言える言葉も、自分に対しては中々言えないものです。僕が誰かに対して言う言葉は、僕は守ると保証できても、僕がやることに対して誰かが保証してくれるとは限らないからです。そんな風に、誰かに対して不安に思うときは、吉 田さんのおっしゃっていたように、相手とわかりあうために話そうと思います。自分の発言に責任を持ち、理解されないことを拒絶だとは思わず、伝わってなかったのかなと、一生懸命伝えようと思います。またこれから、何か、恐れることがあったとし ても、自分を大事にし、周りの人を大事にし、無理をせず怠けずでいいので、自分の人生から逃げないと責任を持って精一杯生きていきます!

いつ死んでもいい
同行学生記者: 桑原葵(23歳:取材時)
明るくて笑顔が素敵で、爽やかな雰囲気の方でした。

一番印象的だったのは、「いつ死んでもいい」という言葉。 誰もが考えることかもしれないけど、僕は、死ぬことが怖くて、 でも、もしかしたら一生懸命生きてる人は、後悔なく死ねるのかなと思って、そのくらい充実した生き方をしたいと思っていた。 そしてできてなかった。 吉田さんは、「いつ死んでもいい」という言葉を、淀みなく力みもせずさらっと言った。目は真っ直ぐだった。それがすごいと思った。言葉の内容よりも、そんなふうに言えることが、すごいと思った。 それは、人生を“遊んで”いるからなのかな、と僕は思います。 真剣になれずにただだらだらと遊んで暮らしている、という意味ではなくて、仕事や生活を含む人生全体を、遊ぶように生きている人だと思います。真剣になったりこだわったりはしても、執着はしない。そんな印象を持ちました。 人生というものにも執着はしていないから、いつ死んでもいいと思えるんじゃないかな。 そしてそこが僕とは決定的に違うところでした。 吉田さんの生き方に憧れる一方で、自分はそうはなれない気がして、その違いってなんなんだろう、ということを、取材中ずっと考えていました。僕は、どんなことにも執着してしまう。 執着しないことがあるとしたら、それは執着して本気になってしまうのが怖いから。 僕と吉田さんの違いがどこから来るものなのか、 はっきりとは分からなかったけれど、 執着しすぎるくらいこだわるのが僕の性質だとしたら、 それを上手く伸ばして生きていきたいなぁと思った取材でした。

いつ死んでもいい
同行学生記者: 鈴木美穂(22歳:取材時)

芯はしっかりしていて、けれども、柔軟な人。 私の理想の女性像だ、と思いました。 写真を趣味にしている人はたくさんいると思います。 でも、吉田さんはセルフフォトを撮っているということが、個性的だと思いました。確かに、自分の写真を撮るのって、はずかしいけど、吉田さんはあえて自分の写真を撮っている、老いていく自分を受け入れるために。 これを聞いて、私はびっくりしました。 まだ若いのに、もう老いるという先のことを考えいること。だから、吉田さんは後悔がないように、そのときできること、そのときに自分がやりたいことを思い切りやっているのだと思いました。吉田さんと話してみて、やっぱり私の中の格好よい大人ってこういう人のことをいうんだと思いました。 1.自分のことを高くも見ず、低くも見ない。ありのままの自分で勝負している。 2.今できることを一生懸命やっている。 3.ものすごく考えていることと、とりあえずやってみるということ、二つをしっかり分けている。 4.自分を受け入れる。相手を受け入れる。 5.向上心を持ち、常に前に進んでいる。 この5つが吉田さんは全部あてはまっていると思いました。

何か新しいことを始めるときは、立ち止まらずとりあえずやってみるという姿勢。考えなければならないこと、考えなくても良いこと、この二つの違いをよく知っている人、だと思いました。私はこれができていないんです。考えなくてもよいことを深く考えてしまったりする。考えなければならないことを放棄してしまったりする。。これがうまく判断できるようになるには、経験が必要なのかな。

吉田さんを見て、もうひとつ感じたことは、やはり柔軟性を持った人になりたいということです。 自分のこだわりを持っている人もすごく格好よく見えるけれど、 いろいろな人の意見を受け入れることで、自分の中の器が大きくなっていくんだな、それが大人になるっていうことなのだなと思いました。

「いつ死んでもいい」という言葉を聞いた時はすごく衝撃でした。吉田さんはもっといろいろなことをやっていきたい!って 考えていて、もっともっと楽しく生きたい!って思っている人だと思ったから。 でも、毎日を一生懸命生きているから、 こうやって思えるのかもしれないって思いました。 明日死ぬかもしれない。そのことを考えたら、今日ぼーっとしてすごしたら、もったいない。いつ死ぬかわからないって思ったら、今、この時間を思いっきり生きなければならないんだって思いました。私は今まで死ぬということをほとんど考えたことがありません。だから、きっと、いつ死んでも良いという吉田さんの言葉にショックを受けたのだと思います。

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