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学生記者の感想

▼担当学生記者
石嶋佑梨(21歳:取材時)

▼取材日
2008/3/3(月)

▼取材時間
13:00〜14:45

▼取材地
カフェ@赤坂

▼取材の雰囲気
取材は赤坂駅近くの喫茶店で行いました。仄暗い灯りの中、お話をしてくださった寺田さんからは、つぶらな瞳、発するひとつひとつの言葉の端々から本当にきらきらとした輝きが感じられました。品があり、柔和で、ユーモアもあり、かつ60代とは思えないほど若々しく、エネルギー溢れる方でした。そして、何といってもすべてのものを優しく包み込むようなオーラ。私自身、あの場所で取材をしている側にもかかわらず、寺田さんの優しさやぬくもりといった母性にすっかり包み込まれてしまいました。

できる範囲のことしかできない
担当学生記者: 石嶋佑梨(21歳:取材時)

取材が終わった後、とても心がラクになりました。

私はどこか、肩肘を張っていたところや一人で抱え込んでしまうところがあったように思います。思えば、頑張りすぎていると周りから言われることもありました。自分では体力的にも精神的にも辛いと思ったことはなかったので、そう感じたことはありませんが、将来働くようになったら、自己犠牲的にのめり込んでしまうのでは、という恐れは薄々感じていました。

でも、寺田さんは、自分ができる範囲で国際協力は続けつつ、 一方でエネルギーを与えてくれるというバレーボール、フランス語の勉強、子育て、家事など臨機応変に上手くバランスをとって、何足ものわらじを履きこなしてきたようです。国際協力だけに、ストイックにどっぷりつかるのではなく、いろいろなことにエネルギーを振り向け、人生を楽しんでいる様子がよく分かりました。むしろ、だからこそ、長く続けてこられたように感じます。

私には国際強力にしてもボランティア活動に関わるには、自分のすべてを振り向ける覚悟でやらなければいけないのだという固定観念がありました。だからこそ、今一歩踏み出せなかったのだと思うし、始めたら最後、私は確実に深入りすると思います。

でも、自分の好きなことをする時間を大切にしながら、自分のできる範囲で取り組んでいいものだと聞き、心がだいぶ軽くなりました。

寺田さんのように、自分の好きなことをする時間も大切に、なおかつ社会に還元する活動も続ける。そういったスタンスで、今後私もしなやかに生きていきたいです。

「できる範囲のことしかできない」

寺田さんは自分ができることは、これっぽっちしかないことをよく理解していました。

でも、自分のできることの小ささを認めつつ、その小さなことを決して軽視せずに今まで続けてこられたことは本当にすごいと思います。

己には厳しく、他には優しく
同行学生記者: 渡辺早紀(20歳:取材時)

寺田さんは「沈黙・無関心は人を殺す」「知らん顔は一番いけない」ということを国際協力での場面の話で言われていました。その現実を知らなければ何もしないけれど、一度知ってしまったら何かしなくては、と思ってしまう。知ることの怖さとおっしゃっていました。

私にとってはこれからおそらく、大学で国際関係をもっと深く勉強していく中で必ずこの「知る」ことの連続になると思います。 その時にたとえ世界で起きていることの現実を知って怖くなったとしても、決して目をつぶろうとせず、たとえ他の分野に進んでも、知ったのなら目を背けないで、どういった形でもよいから、常に関心を持ち、出来る範囲の事でしていきたい、と思いました。

この言葉は国際協力などの大きな場面だけでなく日常生活にも言えます。何か周りを見て気づいたことがあった時、色々考えたり周囲の状況を見て黙ってしまうのではなく、ぱっと近くのその人に人声かけて、手を貸せるようになりたいです。

また、寺田さんは、一つのことにエネルギーを傾けすぎずどれもバランスをとって物事を同時に進めてきたようでした。

私も一つのことにエネルギーを注ぎ深刻になりすぎるのではなく、常に物事を引いた視点で見ることを忘れないようにしたいです。色々な事を楽しみながら、自分の出来る範囲のことを、肩に力をいれず、バランスをとりながらやっていけたらと思います。

「己には厳しく、他には優しく。」という言葉は寺田さんの座右の銘だそうです。まさに寺田さんの生き様を表している言葉でした。

自分に厳しくするというのはどういったことなのかと、始め考えてしまいましたが、約束や期限で他人に迷惑をかけないといったところからだとおっしゃっていました。私は自分に厳しくというのをもっと鍛えていきたいと思います。そうするともう少しメンタル面で強くなれそうな気がします。

それでも人間は生きるのよ
同行学生記者: 中野祥彩(20歳:取材時)

寺田さんにお会いして、まず驚いたことは私が想像していたイメージとはまったく違う方だったということです。国境なき医師団という組織の中で、理事長を努めていたという経歴を見て、きっと現実的で厳しい方なんだろうな、と思っていました。しかし、想像とは正反対でとても朗らかで、ふんわりとした雰囲気の女性でした。

こんなにやわらかい雰囲気を持っている寺田さんのどこから、組織の代表を勤めるようなパワーが出てくるんだろうとずっと考えていました。

そのヒントは、寺田さんご自身が座右の銘と言っていた「人にやさしく、己に厳しく」ということばにあったのかな?と思います。人にはやさしく接する。これが、私が感じた寺田さんの朗らかさであり、ふんわりとした雰囲気につながっていたのだと思いました。

一方、組織の代表としてのパワー・エネルギー、これは己に厳しくという部分のことだと感じました。人の上に立つ人だからこそ人のことを考えて、やさしく接し、人の上に立つ人だからこそ、己に厳しくしていくということが大事なのかなと思いました。

さまざまなことを同時に続けてきた(ex:子育てとフランス語の勉強)寺田さんの言葉で、やめなければ細くともパイプはつながっている。やめたらそこでパイプは切れてしまうという表現がとても印象的でした。私事になってしまいますが、私はいつも2つのことをしなければならなくなったとき、どちらか1つを選んで1つを諦めるという癖がついてしまっていたような気がします。でも、どちらか1つにしぼってしまうのではなく、バランスを考えて細いパイプであってもやりたいことを続ける必要があるのだな、と思いました。

私のオンリーワンワードは「それでも人間は生きるのよ」という言葉です。どんなにつらくても、生きていこうとする人たちがいる。どんなに悲しいことがあっても生きていこうと頑張っている人たちがいる。

日本人のほとんどが、生きるため、死なないための努力などしたことがないと思います。しかし、生きていくために努力している人たちがいること、努力しなければ生きていけない人たちがいるのだということをこの言葉から心に感じました。

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