▼担当学生記者
鈴木麻純(20歳:取材時)
▼取材日
2000/4/30(日)
▼取材時間
▼取材地
グリーンガーデン青樹
▼取材の雰囲気
老人保健施設のロビーで電動車椅子に座った春兆さんに初めてお会いした時は、正直少し戸惑ってしまった。思ったよりも見た目に障害が重い様子だったからである。言語障害を持つ春兆さんの話を隣で、長年のパートナーとも言える福祉プランナーの坂部明浩さんが通訳して下さった。でも、お話を聞いていく間にだんだん私達も話に引き込まれて、春兆さんの言葉を聞き取ろうと、いつのまにかメモすることも忘れて、私達も体全体でお話を聞いていた。春兆さんはとても明るい性格の方で、じっと聞き入るというよりはユニークな話ぶりにところどころで笑いがこぼれるほどだった。そして取材が終わる頃にはほとんど春兆さんの話していることも聞き取れるようになっていた。途中で、春兆さんの部屋にも行かせてもらったが、その一角には文集や書類が沢山あった。生徒たちの授業の感想なども大切にとっておいてあった。
自分だからこそ出来ることがある―それを、見つけられるかどうかが大切なんだよ
担当学生記者:
鈴木麻純(20歳:取材時)
楽しいのが一番
同行学生記者:
戸塚喜美(22歳:取材時)
春兆さんは私たちのことを老人ホームの玄関先で出迎えてくれました。私たちを見るなり、満面の笑顔をし、初めて会う私に対してもやさしく、楽しく話しかけていただきました。今回同行して感じたことは、みんな自分のペースで生きていくということです。「マイペース」というと何だか自分勝手のような気がしますが、それとは違って、自分にしか分かり得ない、人とは違うペースがそれぞれあって、それを自分自身で守りながら、作り上げながらみんな生きていくんだな、ということを感じました。勉強しました。春兆さんは私たちが取材に行ったことをとても喜んでくださり、いろんなお話をしてくださいました。とてもユーモアのあるチャーミングな方でした。時間があったらもっといろんなお話を聞けたように思います。
折角人と異なる体に生まれたのだから、人とは違う生き方をしてみようって思ったんだ。
同行学生記者:
杉本貴代(23歳:取材時)
取材前に春兆さんからは「自分は言語によりコミュニケーションがとりずらい」というお話を、FAXにてすでに聞かされていました。もちろん、これまでの取材は、言語によってコミュニケーションをとることが常だったため、これまでの取材とは取材の行い方が違うぞと、一体どういった質問を春兆さんに投げかければ短時間に的確なお答えがいただけるか、考えました。取材当日、かなり緊張してのぞみもしました。しかし、実際にお目にかかってそんな心配は見事吹っ飛びました。なぜなら、春兆さんの気さくでユーモアたっぷりのお人柄が、緊張して取材に臨んだ私の心をすっかり溶かしてしまったからなのです!まず施設の建物に私達インタビュアーを出迎えてくださった時のあの春兆さんのくしゃっと笑った顔。この笑顔は取材中に何度も見ることができました。年上の方に失礼とは思いますが、「なんて屈託のない笑顔なのだろう」と非常に驚きました。そして、取材が始まり、私達の質問に対して体全体を使って一生懸命に答えてくださって、そういう春兆さんの人柄に大変感激しました。